
あっという間の、1年間。2019年を振り返ると、一言で「気合いのないカメラライフ」だった。
周囲の多種多様な仕事環境の変化もあり、また、レンズ交換でさえも面倒臭がる自分が居たことは間違いない。ここ数年間で、唯一「赤点」の一年となった。よって、印象に残るような作品は皆無に等しい。
特に、ミラーレスデジタルカメラの進化により、筆者が保有するペンタプリズムありの一眼レフは、バズーカのように重い、そっとシャッター押したつもりがシャッターブレあり、連写も無意味。
本来ならば、広大な自然を超ワイドで捉えたい気持ちがあるものの、熊本の地で格好の場所といえば、限られてしまう。あちこちで、カメラを構えても、やはり、狭い日本を思い知らされる。
筆者が主宰している写真愛好家グループ「Obscura Photo Club」には海外からの参加者が圧倒的に多く、特に、ギリシャの古代建造物と透き通るような海を見ると、ため息が出てしまう。
よって、自然と「侘び寂びの世界」へと入り込みたくなる時もある。染め物であれば、「辻ヶ花」。虫喰いの跡など、今にも椿の花が落ちそうな瞬間や苔むした園に落ちた団栗や落ち葉・・・。
いろんな人から、筆者の作品は「寂しさがある」と言われる。性格的に全く根暗ではないのだが、どうしても「和」を追究したがる何かがありそうだ。だから、キヤノンよりもニコンを選んでしまうのかも知れない。
また、ある老舗写真店の店主から「写真は美しいものに限りますよ!」と言われたことがある。「美について」・・・高村光太郎の著書を思い起こしながら、来年の取材スタイルを一変しようかと・・・。
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