
コスモスがあちらこちらに咲いている。撮りに行けば、必ず風が吹く。微妙な風でフォーカスが定まらず、じっと風が止まるのを待つ。ここだという瞬間にシャッターを切ろうとすると、また動く。
コスモスには風が一番似合うので、モーションブラー的に流れるように写せば雰囲気は出るが、マクロレンズでバッチリと写したい気持ちの方が高まってくる。周囲を見ると、段々と陽が落ちて暗くなり、シャッタースピードが遅くなる。しかし、ISOはそのままにしておきたい。
そんなこんなが頭にぐるぐる回りながら撮影をしていると、結局は日没となる。いやはや、静物を撮っているつもりが、働き蜂を追っているのと同様にエネルギーを使い果たし、帰途につく。思いの外疲れるが、オフィスに戻り撮ったコスモスを見ると、また次回取材への意欲が湧いてくる。
何年経っても「完璧」なものが写せない。以前撮ったものを見ると、目を覆いたくなるほど恥ずかしい。・・・写真は、実に面白いものである。






◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
http://www.dandl.co.jp/

Comments