
仕事柄、取材は重要なルーチンワークである。第三者からの紹介があったり、公的施設の四季折々の変化を垣間見たり、美味しそうな料理を食べてみたりと・・・、インターネット事業を1995年8月22日に立ち上げて以来、日々変わることなく、クライアントからの要請やその他周囲の情報を吟味しながら取材を行い、一所懸命に記事を書き綴ってきた。それは新聞社時代に学んだ「公正中立」という精神が軸となっている。
ところが、取材をする時に、人対人の場合、どう逆立ちしても水と油で噛み合わぬ事もある。初手から警戒心のオーラが出ている人に遭遇すると、質疑応答が空回りとなり、如何に公正中立な立場で取材を試みても、期待する言葉が返ってこない。それは、筆者の不徳の致すところだが、ここ2年間、特に熊本県北部をターゲットに足を踏み入れて、感じたことであった。
また、長年のクライアントであっても、気づかぬところで、すれ違いや誤解も生じているのは否めない。弊社が管理運営をしているポータルサイトのニュースの中で検索をすると、そのクライアント情報が100件以上もニュースとして掲載されているにも関わらず、筆者の熱意が全く伝わらないケースもある。人それぞれに、考え方や価値観が異なるのは理解できるが、思い込みという私情が絡むのか、残念ながら、ニュースの価値がリアルタイムに伝わらず、死に記事の様相を呈している。
では、取材の目的とは何ぞや!?・・・頑張って光り輝いている人、困り果てている人、笑い転げている人、四季の風物詩、食文化などの文化的なもの、意表を突くような催事など、「時流」を素早くキャッチすることに尽きる。それを記事として、公然の場に、脚色なく信憑性の高い情報発信を行うことで、ある時は「改善・解決」に繋がり胸を撫で下ろしたり、取材のターゲットとなった人の喜ぶ顔を見ては幸せになるのである。社会正義はマスメディアに任せれば良いことで、筆者は、しっかりと現世の「喜怒哀楽」を正確に描写することで宜しかろうと。よって、情報の信憑性が高ければ高いほど、公の情報として、不特定多数の方々に微力ながら役立つことになる。
それに反して、今でも理解に苦しむ取材ケースが幾つかあった。それは、取材の挨拶をするや否や、その地域のいろんなネガティブ情報ばかりが返ってきて、結局は、他人の誹謗中傷が情報のメインとなってしまった。とんでもないと思いつつも、少しでも距離を詰めようと努力をしたが、最終的に懐疑的なオーラしか見出せなかったので、そのピンポイント取材を断念したのだった。
或る人物は、Facebook上で自分が押している議員の動静を書き込んだり、議会傍聴券を撮影してはアップしたりと、常識の尺度が歪みきった動きを始めた。そこで、「民度」の低さの醜態ぶりを指摘したのだが、今でも筆者の指摘を善意の助言として理解してはいない。また、別人の話だが、話は常に大風呂敷。個人的な疾病についても、疾病部位の写真をFacebook上に披露しては、周囲の同情を煽っている。大の大人の業ではないが、現在も赤恥をかきつつ、SNS上で個人情報バリバリの日記を書き綴っている。・・・そのような人たちは、申し訳ないが、取材ターゲットしては役不足となる。いや、「触らぬ神に祟りなし」のリスト入りにする方が賢明となる。
近頃の取材活動で、ネット事業開始以来、未曾有の取材展開を試みた。それは、「鹿央」というキーワードで、6月12日以来23本の記事を書き上げ、ネット上に披露したのである。勿論、同地へ足を運んだのは1ヶ月半ほどで30回は超えている。熊本市内から往復50キロほど走ることになるが、いつの間にか、車のお散歩コースの如く、すこぶる近所に感じるようになった。記事を掲載すると、素直に満面の笑みで喜んでくれる人たちばかりで、逆に記事を書くことが楽しくなったと言うのが本音である。本来ならば、撮影した人たちの写真を大きくプリントしてプレゼントしてあげたいが、正直、予算がないので、申し訳ないが、複合機で出力したものを個々に手渡している次第。
常に面白い情報に飢えている筆者である。「さて、次はどこに行こうか!?」と・・・。
▼旧細川刑部邸(熊本市)の手水鉢

▼泉水園(山鹿市菊鹿町)のトマト

▼鹿央古代の森(山鹿市鹿央町) 古代蓮園の蓮の花

▼鹿央物産館 やすらぎ館(山鹿市鹿央町)での一コマ

▼広東料理(福岡市/ホテルオークラ福岡 桃花林)

▼カルペ・ディエム(山鹿市菊鹿町)のピッツァ

▼泉水園(山鹿市菊鹿町)の手焼きせんべい

▼上内田川(山鹿市鹿本町)

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