
何処からともなく、上空に現れたミサゴ。午後4時を過ぎると、突然、川面の上方にホバリングを開始するミサゴ。鯉などの大きな魚を狙いすましている姿を見せてくれる。よって、我々は、彼を「午後4時半のミサゴ」と呼ぶことにした。
今回は、その「午後4時半のミサゴ」を撮影しながら、猛禽類の視力について少々疑問を持ったので、調べてみることにした。
撮影している筆者には、いくら超望遠レンズ(900mm相当)と言えども、ファインダーに映るミサゴの目は、僅かに光を感じるだけで、その瞳孔が開いているのかなど、肉眼では詳細を掴むことはできない。
ところが、猛禽類の目は、人間の視細胞20万個に対して、150万個、約8倍の視力を持つと言う。800万画素のデジタルカメラを人間の目に例えると、ミサゴの目は6400万画素のデジタルカメラになる訳だ。
更に、猛禽類の目は紫外線をも捉えることができる。我々人間の目は、RGB(赤、緑、青)の光の三原色にてフルカラーと豪語しているが、彼らの目は、それ以上に鮮明で、コントラストも強く、4K、8Kのような、質感の高い映像が見えていることになる。
道理で、彼らは1キロ以上離れたところからも、小動物がくっきりと見え、判別できるのだろうと・・・。これらの写真にはないが、彼が上空を舞っている写真の中に、時折、筆者のレンズ方向を睨んでいるショットが数枚あった。
筆者はデジカメの写真データをパソコンに移行して初めて気づくのだが、彼らはリアルタイムに我々の眼球の瞳孔さえもチェックできるのだろう。いやはや、猛禽類の視力には驚くばかりである。
・・・と言うことは、現在保有しているどデカイ超望遠レンズと一眼レフカメラは、ややもすると、猛禽類の目のメカニズムを搭載することにより、極小の高解像度、高画質の一眼レフカメラが世に登場することになりはしないかと、勝手ながら、期待が大きく膨れ上がってくるのである。





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