
天皇の料理番で知られる、秋山徳蔵。大正期から昭和期(大正天皇から昭和天皇)にかけて、当時の宮内省から主厨長を五十数年の長きにわたり務めた大人物。現代フレンチの礎(いしずえ)を築いたとされるオーギュスト・エスコフィエに学び、「料理は音楽の調べのように♪」のフレンチを極めた、日本が誇る高尚なシェフである。
本日、熊本ホテルキャッスル九曜杏にて、ポークカツレツを食して、ふと、西洋料理の神的存在である、秋山徳蔵を思い出したのだった。確か、その秋山徳蔵へグルメに対する情熱を植え付けたのは、ビーフカツレツであったと記憶する。香ばしく、サクサクとした食感の中から熱々の肉汁が吹き出すカツレツは、食事の満足度を一気に上げてくれるのだ。
今回は、同レストランの週替わりシェフランチに、「ポークカツレツ バジルソース添え」と書いてあったので、カレーでも食べようかと思っていた心はどこかに飛んでしまい、ランチタイムぎりぎりの時間に、それをオーダーしたのだった。味のほどは言わずもがな。ナイフで切っては食べ、そのサクサク感を十二分に楽しませていただいた。
つい先ほどだが、本日の記事のテーマを考えている矢先、英国の知人より電話があった。久しぶりの電話で話が弾んだが、何と、三月下旬より四月上旬に、家族連れで日本に来ると言う。日頃からFacebook上で筆者がアップする写真を賞賛してくれているのだが、特に、料理の写真には目が突き刺さるほど、家族で見ているらしい。
昔々、英国のヒースロー空港で、2時間近く待たされた嫌な思い出がチラチラする中で、「美味しい料理を楽しむのであれば、やっぱり日本でしょ!」と言いたい。知人にとっては、久しぶりの日本ツアー。「旅の思い出は食で決まる!」というのが筆者の持論だが、知人は外国人なので、日本では美味しい和食を、たっぷり頬張って貰えればと・・・。


▼現在、同ホテルでは「いちごフェア」が開催されている!

◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
http://www.dandl.co.jp/

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