
Behanceという、世界のアーティストが集うWEBサイトがある。そこには、画家、イラストレーター、ムービークリエイターや写真家など、多種多様のクリエイターが集い、日々作品をアップロードし、それぞれに評価したり質問したりで、情報交換を行っている。
▼Behance(Chikao Nishida)
https://www.behance.net/chikaonishida
▼Behance 50年もののママチャリ
https://www.behance.net/gallery/60152891/50-years-old-bicycle
筆者も同サイトを利用(写真家として利用)している一人だが、昨年末にアップロードした「50年もののママチャリ」が、筆者の作品の中で一番人気となっていることに驚いた。多分に、ヨーロッパの人たちが古いものを大切にするところにスイッチが入り、古い自転車に人気が集中したのだろうと。
つまり、バブリーな時代に、日本人はヴィトンのバッグの新作が発表されれば、すぐに飛びついたように、流行に左右されやすい国民であるけれども、ヨーロッパでは、高価だが頑丈で実用的なヴィトンのボストンバッグなどは、おばあちゃんから孫へと受け継がれて行く。すなわち、古いものを大切にし、目上の人に敬愛の念を持つ国々が多いように思える。
Behanceの「50年もののママチャリ」の作品の最後に、オーストラリアのデザイナーが、「Nice! I'm working on a bike project at the moment, this was inspiring! Thank you.」というメッセージを残してくれていた。どのような自転車プロジェクトか知る由もないが、「50年もののママチャリ」が何か良いヒントになったのだろうか。
末筆ながら、この「50年もののママチャリ」は、熊本県山鹿市下町(しもまち)の豊前街道沿いにある有働サイクルにて撮影したものである。同店は創業90年と、自転車専門店として老舗中の老舗。その老舗で撮影した古い自転車が、世界の方々の目に止まったことに、嬉しさを隠しきれない。





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