
八景水谷のカルガモは、人慣れはしていない。というか、人との距離をよく弁えている。こちらからじわじわと近寄ると、カルガモたちは一斉にじわじわと同じベクトルで、同じ距離を保つように移動する。
ただ、諍いが生じている時は、筆者への警戒心を忘れ、思う存分、相手を追ってみたり、ドナルドダックのような声を発したり、バタバタと暴れたりしている。多分、彼らのライフワークであろうが、決して落ち着きがあとは言えない。
日頃、カルガモに目を向けることは少ない。それは、シラサギやカワセミの行動や仕草が愛らしくもあり、実に美しいからである。カルガモは親子で動いてナンボのような感じを受けてしまうが、鯉に餌をやっている人がいると、しれっと餌を横取りに行くのも、同園のカルガモである。
しかし、今回はなかなか大胆なパフォーマンスをしてくれるようなので、カワセミの撮影の合間に、カルガモたちを観察することにした。暴れまくっているところを撮影し、しばらく様子を伺っていると、いつの間にか休憩時間に入ってしまった。
つい先ほどまで、ワイワイガヤガヤやっていたカルガモたちが、水に浮いたまま静かになってしまった。そろそろ陽も落ちる。彼らも、日が暮れる前に「ねぐら」へ戻り、就寝するのだろうと・・・。




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