
震災関連死を含めば、200人を超えたという熊本地震。昨年の4月14日、16日の2回わたる地震の揺れは、想定外のものだった。
阪神大震災の直後に、仕事で大阪(関西テレビ)へ行き、その途中にとんでもない光景に腰を抜かしたが、自分自身の足元が縦横斜めに激しく揺れると、瞬間的に「死神」が近寄ってくるような奇妙な映像が脳裏を過った。
その悪夢から、早いもので1年半が経つ。何故か、熊本地震が数十年前に起こったかのように感じてしまうのである。それは、地震災害を軽視するのではなく、多分に、熊本地震の事実から目を背ける自分がいるのだろうと。当時、両親は既に他界していたので、心の中で胸を撫で下ろしたのも事実である。
熊本県の象徴でもある熊本城全体も、気が遠くなるような、大変な被害を被った。現在、20年後を目処に完全復活を目指しているが、そのメインとなる天守閣は急ピッチで2年後の復活を目指しているという。
加藤神社へ足を運び、参拝。それから、2年後の復活を目指す工事現場を、宇土櫓側から撮影してみた。天に突き刺さるようなクレーンが天守閣にベタ付きの状態。何やら建材を引き上げている。周囲に山積みされていた崩れた石垣の石も、その修復が進むにつれ、随分減っているように見えた。
熊本城復興工事の最終目的は「幕末頃の栄華を誇る熊本城の再現」のようだが、600億円超という莫大な復興予算を考えると、そこまで血税を遣う必要はないという厳しい意見が多々出てくるのも当然のことであろうと・・・。
▼復旧工事中の大天守(右)と小天守

▼大地震に耐えに耐えた宇土櫓


▼加藤神社 本殿

▼取材風景

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