▼イチョウの葉と苔
護国神社の石橋を渡ると、二の丸の県立美術館の隣に出てくる。知る人ぞ知る、裏道裏庭である。本日は、ちょうど草刈りが完了して居たので、乾いた草の香りに包まれながら、木陰へと足を踏み入れた。勿論、防虫スプレーを両手両足、首筋に噴霧した。特に足周りは、ダニ対策で入念に噴霧し、いざ、裏庭へ。
木陰は涼しかろうと思ったが、甘かった。今日は熱中症警報みたいなものも出されており、台風3号の接近もあるのか、上からは太陽が焦がすように照りつけ、湿度もムッとするほど気持ち悪かった。車の温度計は39℃となっている。十分に水分を補給して歩かねば、本当に倒れてしまいそうだ。
前置きが長くなったが、その裏庭。・・・何もない。雑草も刈られてしまったので、野草の姿も蜜蜂も居ない。ただ、刈られた土から飛び出すミミズなどの虫を啄ばむ野鳥たちは、ホテルレストランのブッフェに群がる観光客のような勢いで、その斜面に居座っている。
まず、足元のイチョウの葉が落ちているのを撮影することに。人があまり来ないところなので、苔むした上に落ちたイチョウの葉はなかなか様になっている。「歩くと、その苔が絨毯の役割を果たし、足が疲れない!」とアシスタントが声を発した。
それから変な木の実を見つけては撮影し、猿だったり犬だったり、いろんな顔に見える老木の瘤を撮影して行った。最後に出会ったのが、カミキリムシである。風に揺れるもじみの葉っぱの裏側にしがみついているので、撮影するのは簡単ではなかった。いっときも止まらないので、瞬間マニュアルフォーカスで、勘で撮影するほかない訳だ。
気づけば1時間ほど時間が経っていた。ひなたは熱波で陽炎がゆらゆらと立っている。車内に飛び込み、汗を拭き取り、エアコンを最大にして、冷たい水をがぶ飲みである。大した写真は撮れなかったが、この瞬間が、一番楽しい。さて、オフィスに戻って、写真をパソコンに移行し、チェックをしなければ!
台風3号・・・よろしければ、穏やかに静かに通り過ぎて頂ければと・・・。
▼見知らぬ木の実
▼カミキリムシ
▼猿の横顔
▼頭の良さそうな犬
▼取材風景
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