
青鷺は魚獲りの下手な鳥だと思っていた。特に八景水谷公園の青鷺は天下一品に下手である。ところが、和水町にある堰を縄張りとする青鷺は、とても野生的で、遡上する魚が飛び上がる瞬間を狙って、次から次へと魚を獲るのである。
豪雨で水嵩が増し濁流となれば、その日は食いっぱぐれることもあろうが、日頃は、釣りで言えば「入れ食い」の状態。本日も、遡上する魚を数匹呑み込み、空腹で落ち着かぬ五位鷺を尻目に、さっさとその場を去っていった。
写真の青鷺は、飛び上がった瞬間の小魚の尻尾を掴んでしまったようだ。ブルンブルンを振り回しながら、徐々に呑み込む準備をしている。じっと見ていると、本能とは不思議なものだと再認識する次第。魚の掴み方、咥え方、そして頭から上手く呑み込む方法を、誰からも教わることともないのだから・・・。
撮影した場所(和水町)には、これからあまり行くことはないけれども、帰り際にパトカーが近づいてきて、「ここは何かのメッカですか?」と、非常に漠然とした分かり難い質問があった。二人の警察官は笑顔だったが、バズーカを抱え汗まみれの筆者を不審者とでも思ったのだろうか!?・・・確かに、筆者を遠目に見ると、ボーガンのような武器を持ち歩く輩がいて、フェンス越しに何かを狙っていると、勘違いされたのかも知れない。
人相は悪い方だとは思わないが、妙に違和感だけが残る、警察官からの問い掛けだった。








▼取材風景

◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
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