
最近、頓に取材が生き甲斐となってきた。取材は、新たな発見と感動の連続となる。そして、取材による撮影は、その瞬間の時空を切り撮ることで、ピュアで素敵な人間関係を創り出すこともある。
自然界や建造物も、野鳥などの小動物の撮影はすこぶる面白いが、近頃は「人」の撮影が、より遣り甲斐を感じるようになってきた。実は、従来の作品を紐解けば、ポートレートが圧倒的に少ないのである。
理由は、肖像権等の問題もあり、通常、自然界を撮影するよりは、「人」を撮影する場合(モデルありきの撮影会とは異なる)、一つ、二つハードルが高くならざるを得ないのは確かなこと。ただ、行き摩りで撮影した人とFacebookを交換して、安易に写真をプレゼントするような愚行だけは避けたい。
体育祭や文化祭、パーティーとか、集団行動の中で、仲間同士がワイワイガヤガヤの写真を撮るのとは異なり、1枚の写真にその方の人生が凝縮されてしまうほど、貴重でもあり重みのある価値ある写真なので、気軽に手軽に、「はい、ポーズ!」、パシャリとは行かない。
常にドラマティックな撮影を心掛けている中、なかなか思ったような構図やアングルではなかったり、全体の色味やシャープさが予想を裏切ったりと、内心、イリテイティッドな撮影の方が圧倒的に多いと言うのが、正直なところでもある。
私なりに、「人」の撮影は、その人のキラリとした目の輝き、深く刻み込まれた皺、何とも言えない笑み、緊迫した厳しい心を表現したいが、これまた、なかなか思い通りに撮影されていない作品を見ては、腕のなさと、機材の不備を再認識するばかりとなる。何とか、元気で生き続けている間に、一つでも納得の行く「人」を撮影できればと・・・。
▼有働サイクル店主

▼山鹿市下町の趣ある店舗



▼山鹿市下町の路地裏



▼取材風景(機材:NIKON DF+85mm f1.4)

◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
http://www.dandl.co.jp/

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