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稲田に包まれて・・・

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 撮影箇所としては初めての場所。今回は、山鹿市鹿央町側から山鹿市へ入り、だんだんと黄金色に染まりつつある稲田にたどり着き、そこで70mm-200mm、50mmの2種類のレンズで撮影を試みた。

 先般は12mm-24mm、20mmの超ワイドレンズを持参していたので、楽々撮影ができたものの・・・今回は白鷺を追いたい気持ちがどこかにあり、つい、超ワイドレンズをオフィスに置いてきてしまった。

 都市部の喧騒を逃れて、黄金色に輝き始めた稲田に包まれると、青空にぷかぷかと浮かぶ雲も面白く、青、白、緑のサンドイッチを横から眺めているようで、首を180度回しながら、地平線や稜線の隅々まで観察したのだった。

 600mmを持ってきていれば、遠くにいる白鷺3羽は手に取るように撮影できたが、1枚目写真のように、画面下のゴマ粒みたいに3羽が見える程度でシャッターを切った。

 また、細い農道に入ると、その先、遠方には不動岩が見える。この角度から見たのは初めてで、とても新鮮である。更に、震岳(ゆるきだけ)や権現山なども視界に入り、昔々、小学校の先生から話を聞いた、地元に残る民話を思い出した次第。

 震岳は母親。長男が不動岩で、次男が権現山という設定だ。位置関係は、山鹿市中心部から望めば、右に不動岩、中央が震岳、左が権現山となる。不動岩は小豆の甘いものばかり食べる甘えん坊、権現山は大豆を食べる健康的でしっかり者・・・そこは少々記憶が緩いけれども・・・兄弟二人が綱引きをして力比べをすることになった、とさ。

 互いに首に大きな縄をかけて、必死に引き合う。結末は、予想どおり・・・権現山の勝ち。残酷にも不動岩の首はゴロリと母の足元に落ちた。母は綱引きで片目を失明したとも伝えられ、その裾野には目の神様である「一つ目神社」が現存する。また、近くには不動岩の首が落ちたとされる所に「首石峠」があり、流血によって、その土地が血に染まり、赤土になった、とさ。

 食べ物は甘い物ばかりを食べて、グータラしていたら弱い人間になるから、ちゃんと体によい食事をとりなさいというお話かと当時は思っていたが、首が捥げるとなると、子供達はさあ大変。当時、その話を信じた子供達は、皆、今では医者要らずの健康骨太家族になっているのだろうと・・・。


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▼奥の大きな岩が不動岩
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▼右端が震岳、左端が権現山
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  • posted by Chikao Nishida at 2016/9/16 12:00 am

穏やかな、普賢岳。

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 雲仙普賢岳が、平成二年の大火砕流により、多くの死傷者や行方不明者が出したことは記憶に新しいと思っていたが、既に4分の一世紀以上が経っていることが信じられない。その年の10月1日に、筆者がディー・アンド・エルリサーチ(株)を立ち上げたこともあって、その記憶が鮮やかに蘇るのかも知れない。

 今回、熊本市河内町の山手から普賢岳を撮影することにした。準備不足で超望遠レンズ600mmは持参しなかったけれども、70mm-200mmの望遠レンズで、何とかその姿を捉えたのだった。あの火砕流の惨劇の場となった普賢岳とは思えないほど、穏やかな表情で、有明海を挟んでこちらを向いていた。波も静かで、あと2時間半ほどでサンセットを迎える頃である。

 薄暮というか、浅いトーンの色合いなり、大きな湖に浮かぶ火山島のようで、雲のかかり具合などを見ていると、ジュラシックパークにでも足を踏み入れたような錯覚に陥った。自然はこの上なく美しい表情を見せるのが常ではあるが、時には、その牙をむくこともある。このように大人しく静かな普賢岳をまじまじと見たのは初めてのこと。

 これからも、何事もなく、有明の海を静かに見守ってもらいたいと願うばかりである。台風16号も、18日頃、九州に近づいてくるようだが、どうか、普賢岳が追いやってもらえればと・・・。


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  • posted by Chikao Nishida at 2016/9/15 12:00 am

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