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　現在の時刻は、９月２０日の午前２時である。台風１６号が鹿児島に上陸し、通過中である。鹿児島や宮崎では、思ったよりも吹き荒れているようで、雨も伴い、土砂災害や洪水などが危惧される。幸運にも、台風の目まで約２００キロほどある熊本市は、現在のところ、若干の風はあるものの、ダラダラと雨が道を叩きつけている。

　たまたま、オフィスから左右に見える街灯を、600mm-1200mmのスーパーズームレンズで捉えてみた。手持ちなので、ISO6400に設定して、シャッタースピードは1/320。画質を殺してはいるが、雨の様子はお見せできると思う。

　台風と言えば、二十数年前の１９号が脳裏に焼き付いている。当時、熊本市全域が３日間も停電となった、猛烈な台風だった。その頃から、日本全国が災害の多い時代に突入したのかと、日を追うごとに、温暖化を恨めしく思うようになってきた。

　ちなみに、今年の熊本県は、４月の熊本地震。梅雨時には豪雨に見舞われ、さらに今回の台風となると、呑気に酒を呑んでいる余裕などはない。常に、災害に対する最大レベルの危機感を持ち、災害時の水があるのか、食糧があるのか、照明などあるのかと、ガソリンは？・・・など、自分に言い聞かせつつ、災害をもたらす台風や豪雨、地震に備えている。

　しかし、正直なところ、地震は予知できないので一番怖い自然災害である。４月に体験した大地震では、簡単に玄関から飛び出すことさえ難しかった。激しい揺れが静まる瞬間を狙って飛び出し、車に乗り込み、平地へと逃れたのだが、こればかりは、運を天に任すしかないと思った次第。

　被災がないことが一番。屋根瓦や田畑などが心配になっても、絶対に外へ出ないように、特に、ご老人には口酸っぱく申し上げたい。出れば怪我をしたり命を落とす事にもなりかねないので、平常心をもって、台風対策を願いたい。

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　何度撮影しても、今まで１枚も納得できていないのがモノクローム写真である。

　フィルムカメラのように撮りたくても、そこはデジタルカメラの表現力やレンズとの相性かとも思われるが、まだまだ、モノクロームに対する探究が足りないと、つくづく感じてしまう。

　モノクロームは、色はないが、見る側へ課題を与え、見る側の想像力が大きく膨らむことになる。そこが面白い。ただ、光と影の中での表現は実に難しい。どこまでディテールを突き詰めればいいのか、どのようなグラデーションが心地よいのか・・・被写体によっても左右されるけれども、全く見当がつかないのである。

　人物を撮るのが得意と自分なりに思ってはいるものの、公然の場となれば、肖像権が付きまとい、一つ一つ許諾を受けながらの取材は実に効率が悪く、不可能に近い。よって、人が大勢居る場合は、すべて背後から撮影することで、肖像権に抵触しないようにしている。

　万が一、顔かたちがシャープに写ってしまった場合は、その部分をボカすしかない。そういった制限ありきの撮影となると、結局は景色や建物、動物へと楽な方を選びがちとなる訳だ。

　・・・いつの日か、淡雪よりもキメの細かいグラデーションのモノクローム写真を撮したいと考える。

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