
或る方のご主人が、37歳で他界したと言う。昨年末に、「余命三ヶ月」との宣告を受け、三ヶ月も経たぬ間に天に召されたとの事。子供は中学生と小学生の二人。残された方は、げっそりと痩せ細り、日々、だんだんと血色がなくなって行く。しかし、日々の仕事に追われ、一所懸命仕事をこなしながら踏ん張っている。
昨日、「やっと四十九日が終わりました。」と話し掛けてきた。そして、「頑張らなきゃと思っていますが、頑張り通すことができるんでしょうか!?」と弱音を吐いていた。
現実を直視して、気を失いそうに辛いのも分かるが、そこで「頑張って!」と、軽々しい言葉など発したくはない。私はすでに両親を看取ったので、人生に於ける一つの大きな責任だけは果たせたと思っている。しかし、上記のように、余りにも「若すぎる死」を聞いてしまうと、何とも言えぬ気持ちになり、口を一文字に閉じてしまうのだ。
不幸の時ほど、歯を食いしばり、冷静になり、自らに鞭を打ち、軸をしっかりと持つ必要がある。特に、財産が多ければ多いほど、その財産や年金狙いで近づく者・・・偽善者がにわかに周囲に集まって来る。人の心の痛みを和らげるかのような素振りをして、美味しそうな財産の皮算用をする輩。何とも、浅ましく、さもしいことだろうと。
巷でよく聞く話は・・・先ずは子供に近づき、心の隙間に入る手法である。先日、知り合いから聞いた話だが、そのアプローチは絶妙で、まんまと嵌められたと言う。実に情けない話だが、善人(お人好し)の脆弱なところを見つけては、そこに喜び勇んで入り込むような悪魔もいる。弱々しさを装い、壮大な「悪巧み」を着々と実行しているぶりっ子魔女もいるのである。彼らは、全て見透かされているのだが、その存在に気づかぬ人も居るから、ややこしい。
幼い頃は、皆、極悪非道な人間は誰一人として居なかった。しかし、一部の子供が歪んで育ってしまうと、平気で人を騙したり、嘘をついたり、神輿を担いだりの日々を送るといった、仮面をかぶった特異な大人が生まれてくるのである。己を正当化することにのみ傾注し、偽善者を演じまくっている者もいる。更に、不特定多数の人達に向かって、同意を求めることへ必死となっている。旗振り大好きの仕切り屋が、大暴れしているSNSの世界・・・すこぶる滑稽なことではあるが・・・ミーニングレスの一言に尽きる。
諄いようだが、申し上げておきたいことは・・・不幸に直面した時に、微動だにせず、冷静沈着になることが、自分自身を守ることに繋がるということを頭に入れて欲しい。そこで、少しでも異変に気づけば、さっさと輩たちとの縁を断ち切ることが懸命な判断と言える。
話がかなり飛んでしまった感があるけれども・・・
最後に、37歳で他界した方のご冥福をお祈りしたい。呉々も軸が折れぬように!



▼異業種交流ポータルサイト「ロゼッタストーン」(since 1995)
http://www.dandl.co.jp/

https://www.facebook.com/dandlcojp

Comments