
夕刻になれば、どちらかの木漏れ日を撮影したくなる。今回選んだのは、熊本大学近くにある泰勝寺。午後5時までなので、約40分間ウォーキングをしながらの撮影とした。
一人200円の拝観料を支払い、パンフレットを受け取り、奥へと進む。そこで何やら崩れた石垣の修復工事にお二人が汗びっしょりとなり作業に専念していた。声を掛けると、笑顔で応えてくれた。一部の石垣が崩れ、元に戻すために、1個1個の石に付けられた番号通りに、積み上げるという、ジグソーパズルよりも大変な作業のようだ。
庭内は鴨の姿もなく、静かなもの。苔庭や茶室に通じる小道、竹林に落日前の光が落ちていた。苔むした土に陽が射すと、何とも言えぬエメラルドの宝石を小さく散りばめたような輝きを放つ。光と影の芸術品が、眼前に広がる訳だ。
微に入り細に入り、ファインダーを覗き込むけれども、レンブラントのような「光と影の魔術師」ではないので、なかなか思ったような絵面にはならない。ただ、その樹木や竹の影や、回り込む光の曲線の「美」を感じ取りながら、ウォーキングを楽しませて頂いた。





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