▼オフィス玄関を出ると、目の前が真っ白になった。

昨日の熊本市内は猛暑。摂氏30度を超える、真夏のような一日だった。
今回は、FXフォーマットのカメラに12-24mmの超広角レンズ、そして、DXフォーマットのカメラには28-300mmの望遠レンズを装着し、オフィスの近場・・・半径1キロほどの中を、車でぐるぐる走り回った。一昨日のサンセットがまあまあよく撮れたので、今回は30年近く住んでいて、まだ、通った事のない道を探索する事にした。
普段、ほとんど通った記憶のない裏道。道沿いの山々は、立田山から岩倉山付近である。・・・正直なところ、近くに住んでいるものの、この辺の道を通る必要もなく、興味もなかった。
しかし、車を降りると、急に空気が変わった。山の匂いというか、空気が旨いのである。小鳥の囀りがあちこちから聞こえ、蝶が舞い、トカゲが草陰に見え隠れ・・・とんでもない「自然」が、そこにあった。
山々は原生林のように密に生い茂っているようで・・・この辺りの旧住所には「兎谷」だったので、今でも野兎が沢山生息しているのだろうと。確か、数年前に車で帰宅中に、夕刻だったが、小ぶりな茶色の野兎がピョンピョンと、道を横切ったことを思い出した。
クチナシの花が咲き乱れ、あちこちに香水を振り撒いたように甘い香りが充満していたのだった。
僅か、オフィスから半径1キロのところに、こんなに自然が詰まっているとは・・・情けないが、30年経って初めて知ることになった。何となく得した気分で、帰途についた。






【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/

Comments