
雨が長く続くと、なかなかカメラを持ち出して撮影に行こうという気持ちがなくなってしまう。
頭の中で、抜けるような空の下で、花鳥風月を追い求めたいという気持ちはあるものの、果たして、好天の時ばかりがシャッターチャンスとは言えない。
先日、ようやく雨が上がった早朝だった。恐る恐る一眼レフを持ち出すと、ほとんど雨は止んでいた。庭を歩くと、花が咲き、虫がうごめき、鳥たちが木の実などを齧ったあとが沢山残っていた。
いくらカメラやレンズが防滴、防塵と言えども、じゃぶじゃぶとカメラを水に漬けたり、ザラザラと砂塵を塗したくはない。・・・静かな早朝の澄んだ空気を沢山吸い込み、花芽や立ち枯れたものなど・・・自然にそのままレンズを向けると、予想以上に被写体があるんだと気づくのである。
庭師の方がお洒落に残してくれた「つわ」。庭の端々に3箇所ほど、残してあった。また、僅か一輪しか付いていない今年の「牡丹」の花芽に数匹の蟻が何かしていた。咄嗟に蟻を叩いて、花芽を守ってやった。
竹林の横の、強風で倒れた「蘭」の鉢を立ててみると、可哀想に、「蘭」の蕾が枯れたまま付いていた。この一年間、別棟の家も庭も始末にしたものだと、正直、自らの不手際に反省しきりとなった次第。



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