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1月2日、深夜のひと時・・・

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 昨日で御節(熊本ホテルキャッスルの「福重ね」)を完食した。いつもは三日まで残るのはずだが、今回は、早くも写真上のように、三段重の御節が、最後の盛り皿となってしまった。

 久しぶりに数時間に及ぶグルメ番組の特番を見ながら、料理写真の整理をしていたのだった。・・・番組を見ると、ザ・リッツ・カールトン東京の「ひのきざか」が会場となっていた。筆者にとっては、東京取材の時に、三度お邪魔したところなので、とても懐かしかった。

 画面左後方に若きイケメンの料理長が立っている。・・・「ん?何処かで見たような、知っているような・・・」と覗き込むと、何と、Facebookでも友人であり、筆者が数年前にリッツを取材した時の料理長と深い関係があった。前の料理長は新潟出身、現在の料理長は山口の出身だ。

 出身地が違えば、自ずから厳選する食材も変わってくるのだが、流石にリッツである。ホテルのホテルとして世界的に有名なホテルであるが故に、食材も一つ一つ拘っており、サーブされる料理も、鮮やかでセンスが良い。そんなこんなを思いつつ、カメラ本体やレンズのクリーニングをしなければならぬことを思い出した。しかし、まだ、それに取り掛かれない筆者が居る。

 そうしている内に深夜となり、その間、いろんな方々から、Facebookのリクエストが届いた。嬉しいやら忙しいやらで、あっという間に、今の時間・・・午前2時となってしまった訳だ。明日は、日頃からお世話になっている熊本ホテルキャッスルへ新年のご挨拶方々ランチをとり、そのまま初詣に出掛けようと思っている次第。

 ちなみに、筆者の生まれは、熊本県北部にある山鹿市という、温泉と山鹿灯籠まつり、装飾古墳などで有名な、古い小さな街である。・・・ところで、正月に欠かせないものに、田舎の手作り納豆がある。今年は残念ながら入手に失敗して手元にないので、市販のものを代用することにした。餅を雑煮風に茹でて、その餅だけを救い、別の小皿の上で、納豆と一緒に食すのだ。

 これは、熊本県北部の独特な食し方だろうと・・・。もしかすると、老人の喉に餅が詰まるのを防ぐことにもなり、また、塩だけで納豆を練るので、食後に少々喉が渇きはするものの、風邪をひかぬ何か効用があるのだろうと、勝手ながら解釈している。・・・毎年、正月になると昔を思い出しつつ、懐かしい故郷の風習などを思い起こすのである。

 
▼熊本ホテルキャッスルの御節「福重ね」(三段重/和洋中)
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▼丸餅
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▼塩だけで練った納豆
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【ディー・アンド・エル社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/Link

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2015/1/3 01:44 am

御節と新年・・・

▼熊本ホテルキャッスルの御節「福重ね」を小皿に盛ったところ
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 元日の朝は、格別だ。空気も澄み切って、僅か一日前の大晦日との境がはっきりと体感できる、特別な日でもある。

 まだ幼い頃の話だが、三世代の家族が一つの家に住んでいた。祖父母、父母、そして私の兄弟である。家が大きかったので、そこに、数人の下宿の先生方(中学校や高校の教職)も居た。

 大晦日の夜、午前零時を過ぎると、皆で自宅近くの大宮神社に初詣。必ず、おみくじを引き、大吉を願って、ドキドキしながら開いたものだ。それから自宅へ戻り、悴んだ手を擦り擦りしながら、火鉢に手を差し伸べ、暖をとる。勿論、コタツもあったけれども、どうしても、炭火をおこした火鉢が大好きだった。また、七輪よりも火鉢の方が好きだった。

 そこで、金網を置き、大好きな餅を何個も焼いて行く。・・・祖母や母は、ちゃんと家族にご挨拶をしてから、お屠蘇を飲み、吊るし柿の種の数を競い合ったりして、雑煮(スルメ、煮干の出汁)、御節料理へと移っていった。それが、筆者の家の新年の迎え方だった。

 今日は、そんな幼い頃を思い出しながら、熊本ホテルキャッスルの御節「福重ね」を紐解き、小皿に盛っていった。会社は年中無休なので、スタッフがオフィスで仕事をしている。もし、誰も居なければ、結局は、筆者独りの新年となる訳だ。しかし、遠くに心温かい人が居たり、傍で仕事をしているスタッフが居れば、現在家族を亡くした筆者でも、すこぶる心強いというものだ。

 昨年まで・・・ここ数年と比べれば、すごく平穏な流れの新年である。外は吹雪のような荒れた天候だが、オフィスの中はイバラの刺々しさのない、まったりした空間である。FacebookやLINEでメッセージが飛び込んでくる。心休まる、癒しのメッセージにニンマリしたり、写真画角の指導をしたりと・・・。やはり、ここ数年、何となく「嘘偽り」の罠に嵌り掛かっていたのかと、この平穏さとのギャップに、深く息をついた。

 人生は、直球が一番。真っ直ぐ、正直に歩むことを忘れない限り、いろんな障壁や横槍があろうとも、必ず、神の使いが現れるということを、実感した新年である。亡き父、亡き母も、天国からずっと睨みを利かせてくれたのであろうと・・・。勿論、筆者のことを案じて、苦言を呈してくれた近しい友人にも、感謝する次第である。信憑性の高い情報により、見えなかったものが全てガラス張りとなり、透かし見えたのである。

 人生の汚点とならず、救われた。・・・本当に助かった。


▼昭和三十年代の山鹿市温泉祭りの様子(撮影:亡き父/機材:LEICA III f)
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  • posted by Chikao Nishida at 2015/1/2 12:21 am

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