
日頃の取材に使うのはJPG・・・90年代にデジカメを手にしてから、それが当然のように思っていた。しかし、ネットの進化とともに、デジカメも日々変化、日々進化しており、一枚の写真データを見るだけでも、そのデータの大きさは、昔とは全く比にならない。
単にWEB上に掲載する写真としてはJPGデータで十分ではある訳だが、その写真を高レベルの印刷物にしたりすると、どうしても圧縮されているJPGデータは粗く、限界がある。
写真群は、NIKON Df+SIGMA 50mm f1.4で撮影したもの。勿論、保存の設定は、RAW+JPGというもので、一回の撮影で、RAWデータとJPGデータを二通り保存するものである。・・・ただ、高機能のデジカメにしか搭載されていない機能でもあるが、それを比較してみることにした。
写真をご覧頂ければ、一目瞭然。JPGはコントラストが強く、素人目にはメリハリがあって、RAWデータからJPGへ変換(Aperture)したものより、キリッとした写真に見えそうだ。やはり、ディテールを比較すると、特に写真下の2枚でハッキリしたことは、味彩牛とフォアグラに掛けられたトリュフソース(熊本ホテルキャッスルのダイニングキッチン九曜杏)の質感の差が良く分かった。
レンズが捉えた映像をダイレクトにカメラ内でJPGにしたものは、透明感のあるトリュフソースの質感を濃く塗り潰してしまっている。それに対して、RAWデータで保存されたものをApertureというアプリを通してJPGにしたものは、すこぶる自然で質感の高い映像となっているのである。
やはり、記録として残したい貴重な映像に関しては、JPG保存では物足りない。折角ならば、RAWデータとして、微妙な調整が可能な状態で保管しておくことが賢明な事であろうと・・・。
されど、RAWデータは想像以上に情報量が大きい。・・・例えば、写真下の2枚を比較すると、JPGデータは5.37MB。RAWデータは33.01MBとなる。単純に6倍弱。・・・個人で使っている小型ノートパソコンのハードディスクなど、一瞬にして満杯になりそうなので、外付けの画像格納用のバックアップHDなど準備しておく必要がありそうだ。


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