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花鳥風月を切り撮る・・・

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 花鳥風月とは、自然界の美しい景物を意味する。象形文字のイメージといい、響といい、カメラライフに打って付けのテーマとなる。

 特に、冬場の空気は冷んやりと澄みわたり、湧水池には無数の野鳥たちが飛び交い、山全体がパリパリと音を放ち枯葉が散り重なる。今夜の満月も眩しいほどのスーパーサイズ。・・・幼い頃に初めて見た花札が衝撃的で、いにしえの日本の花鳥風月を上手く描いたものであると、遅ればせながら、今頃になり頷いたのだった。

 これまで、いろんな人から「いい趣味ありませんかね?」と問われると、決まって「カメラ始めたらどうですか?死ぬまでできる素敵な趣味ですよ!」と薦めてしまう。眼前の被写体を記録に残し、後々その写真を見ては記憶が蘇る。写真は動画と違い、音声も動きもないが、1枚の写真を見るだけで、その時の動画、会話、温度や匂いなどを一瞬にして再現してくれる。

 動画を撮ったり見たりするのは大好きだが、記録された動画をじっくり見るには、撮影された時間と同じ尺で見なければならない。しかし、写真は短時間で、多種多様な花鳥風月を楽しむことができる訳だ。例えば、各場面がオムニバス小説のように蘇り、頭の中はホイッスリングケトルの沸騰状態となってしまうのである。

 いやはや、写真の世界に足を踏み入れると、そこは心地よい底なし沼となり、後戻りできない。欲を言えば、自分自身のカメラライフが花鳥風月を卒業し、森羅万象の域まで達すればと、訳の分からぬことを考えてしまう、今日この頃である。


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  • posted by Chikao Nishida at 2019/1/22 01:49 am

野鳥オオバンのアルビノ

▼オオバンのアルビノ
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 浮島(熊本県嘉島町)の湧水池に、真っ白なオオバンのアルビノ(突然変異)が飛来していた。

 オオバン と言えば、体は真っ黒で、目が赤く、くちばしと額が白という、ちょっと強面の野鳥である。兎に角、足がでかい。足を見ると、恐竜の子孫であると誰しも思うほどである。

 ところが、今回遭遇した真っ白なオオバン 。遠目で見ると人面鳥のように見えて、とても大人しそうである。英語では鳴き声から名前を「coot」と呼ぶ。日頃は、潜りが上手なオオバン が採ってきた水草を、ヒドリガモなどが横取りするくらいだから、シェアの心を持った生真面目な鳥なのだろうと。

 浮島は熊本県内でも湧水池として有名なところ。この湧水池には、多くの野鳥たちが飛来するので、野鳥観察には最高の場所と言える。ただ、遊水池が八景水谷と比較して広いので、望遠鏡持参で野鳥観察されることをお勧めする次第。


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▼オオバン
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  • posted by Chikao Nishida at 2019/1/17 12:00 am

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