ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

カテゴリー » エッセイ・コラム

ヴィンテージ器の検証

▼Warranted/STAFFORDSHIRE/W.ADAMS & SONS/ENGLAND(径22.5cm)
DFD_5652


2014-06-23004601


 写真上と下は、ウィローデザイン(柳の木)の絵柄で有名な皿である。1800年代後期から1900年代前期に掛けて、イギリスで製造されたもの。日本の絵付けと全く異なる製造法・・・即ち、手描きではなく、銅板に絵柄を刻み、量産を可能にしたものだ。現在のプリントで焼く工法の前身となるものだろうと推察する。

 器の質は、陶器と磁器の中間に位置するもので、手に持つと、思ったよりも薄くて軽い。絵柄を見ると、中央に柳の木と城らしき大きな建造物が描かれ、上中央に鳥が二羽。左上に木々に囲まれた小さな家。その下方に船、更に下方には、城とを結ぶ石橋を歩く召使いらしき三人が描かれている。

 実は、皿の絵柄は単なるデザインではなく、昔々の物語が隠されていると言う。・・・高貴な家柄の女性(お姫様?)と身分の低い男性の恋の物語のようだ。世間的に認められない間柄を引き裂こうと、城からの迎えの船が二人の居るところへ迫って行く。・・・二人は引き裂かれるくらいならば、死んだ方が良いと思い、可哀想に心中したという悲しい結末。よって、皿の中央上部に二人の化身である鳥二羽が描かれているのであろうと・・・。(筆者の推察の域を脱し得ないが)

 何はともあれ、100年以上も前に製造された陶磁器を目の前にすると、異次元の世界へ引き込まれそうに、不思議な気持ちになってしまう。勿論、産業革命の頃に、当時の陶工たちが知恵を絞り生み出した新たな製造法。・・・特に皿やスープの器の内側部分の凹凸部分に、上手い具合に絵柄を施している点は、実に見事なアイデアであり、当時としては高度な技術だったと思われる。

 ちなみに、最下方の写真をご覧頂きたいのだが、ある方の話を引用すると・・・「これは、日本(金沢)で1900年代前期に作られたもので、ウィローデザインのコピーなんです。焼きは磁器となっており、可成り分厚く重いものです。絵柄はオリジナルと似てはいますが、少々白い空きの部分が広くなっていて・・・」と。

 なるほど、二羽の鳥の距離もキス寸前のところにあり、身分の低い男性の家はハッキリと見えている。柳の枝の本数や節の数も形も位置も異なり、何となく、絵柄的にはフラットで奥行き感がないようだ。これは、日本で作られ、輸出をしていたと言うから・・・当時は世界的にニーズの高い食器であったことが伺い知れる。今で言う、著作権も版権も知った事じゃない・・・背の高いドラえもんのようなものだったのだろうか!?(苦笑)

 現在でも、このようなヴィンテージの食器はeBayなどで通販しているようだが、皿の裏までよく調べた上で購入した方が良さそうだ。・・・歴史を訪ねて色々と調べ物をすると、あっと言う間に時間が経ち、深夜となってしまった。・・・今回は表層部分の調査しかできていないので、近々、より深いリサーチを掛け、その当時の陶工の知恵と工法を、もっとスポイルしてみたい。

▼Warranted/STAFFORDSHIRE/W.ADAMS & SONS/ENGLAND(径17.5cm)
DFD_5675


DFD_5681


◎上の皿について
Warranted
STAFFORDSHIRE
W.ADAMS & SONS
ENGLAND
printed mark c.1891 - early 1900's

▼ENOCH WEDGWOOD (TUNSTALL)LTD / MADE IN ENGLAND / Woodland(カップ径12cm)
2014-06-23004729


2014-06-23004715


▼ENOCH WEDGWOOD (TUNSTALL)LTD / MADE IN ENGLAND / Woodland(ソーサー径16cm)
DFD_5696


2014-06-23004653


Maker: Wedgwood and Co Pattern:Woodland
Soup Cup and Saucer c1960s
Made by Enoch Wedgwood (Tunstall) Ltd. Typical blue printed backstamp.
Dimensions: Cup 12 cm diameter 4.5 cm high, saucer 16 cm / Cup 4.75 ins diameter 2 ins high, saucer 6.25 ins


▼Warranted/STAFFORDSHIRE/W.ADAMS & SONS/ENGLAND風コピー(径24cm)
DFD_5659



【ロゼッタストーン公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/Link

                                       

  • posted by Chikao Nishida at 2014/6/23 12:33 am

二杯目の冷製スープに感動!

CNJ_6825


suzuki


 先般、熊本県天草市の某ホテルレストランへ足を運んだ時の事。・・・シェフに無理を言って、「お任せ」でオーダーをしてしまった。そしてメインとしてサーブされたものが、色鮮やかな「スズキのポワレ 完熟トマトソース バジルと黒オリーブ香りを添えて」である。早速、冷製スープを食した。

 良い季節のジャガイモ冷製スープ。これはたまらなく旨い。そして、新鮮なスズキの焼き加減も塩加減など非の打ち所がなかった。言葉は適切ではないが、「この田舎のホテルに、この料理!?」と独り言を呟きながら、しっかりと基本を身に付けた腕の良いシェフに、正直驚いたのである。・・・話を聴くと、以前、熊本ホテルキャッスルで12年ほど仕事をしていたと言う。・・・「なるほど!」である。だから、食材についてもアンチョビやイタリアントマト、バージンオイルなど、田舎ではなかなか入手できないものを、ふんだんに使っているのだろうと・・・。

 食後に、そのシェフが味などの感想を求めに来てくれた。立ち姿も直立不動で平身低頭な所作。ますます、このシェフが好きになった。筆者は料理の感想を求められる時は、決して嘘は言わない。・・・よって、今回の感想も、上述のほかに、「冷製スープは、新鮮なジャガイモの主張を強めにされているのでしょうね。皮を剥いた瞬間の、あのジャガイモの瑞々しさが伝わってきました。しかし、私は微妙にとろみがあれば、より嬉しいかなと。塩加減も微妙ですが、もう少しあったが好きですね。」と言い、焼き野菜の焼き加減にも少々注文をつけた。

 それから数時間後、小腹が空いたので、また、同レストランへ足を運んだしまった。・・・今度は、天草大王と、冷製スープをオーダーしてしまった。少々、意地悪なオーダーかと思われるかも知れないが、単に、筆者は冷製スープが大好きだという理由である。

 さて、冷製スープを可愛いスプーンで掬い、口の中に流し込んだ。・・・「ん?ちょっと先程とは微妙に、微妙に舌触りと味が違う!」のである。天草大王は元々固めの肉質であり、噛めば噛むほど味が滲み出るような鶏肉。そこへ、味噌ベースのソースと柚胡椒ベースの2種のソースを準備してあった。多分、柚胡椒は同シェフの瞬間的なひらめきであしらったのであろうと推察するが、これも今まで食べた天草大王の中では上位ランクインするほど旨かった。

 紹介が大変遅くなり申し訳ないけれども、今回、一所懸命腕を振るって頂いたシェフの名前は、牛崎英司さんと言う。・・・何だか聞いた事のある名字だと思っていたら、その奥様とは数年前に直接会っているのであった。実は、天草市五和町のスイーツコンテストの特別審査員で招聘された時の事・・・最優秀賞を決めるのに、最終的に私が選んだものが五久里(ゆくり)のゼリーであり、それが最優秀賞を獲得した。その時、賞状に書かれた受賞者の氏名・・・その名字が牛崎さんだった。そして、そのご主人が今回のシェフということになる。・・・正直、驚いてしまった。・・・今回、2度目の驚きである。

 それから数日後、互いにFacebookのメッセージの遣り取りがあった。その中で、先程の冷製スープに関する筆者の問い掛けに対して、同シェフは次のようなコメントを残してくれていた。「二度目に御召し上がりの時は少し生クリームを足してました。さすがです。」・・・と。その配慮がすこぶる有り難かった。

amakusa2


soup2



【ロゼッタストーン公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/Link

                               

  • posted by Chikao Nishida at 2014/6/13 09:32 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp