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若きウェイターに託すこと・・・

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 38年以上足繁く通う、熊本ホテルキャッスル。同ホテルは来年10月に60周年を迎える、熊本県内でも歴史と伝統を誇る、名門ホテルの一つ。今回は、写真下の若きウェイターである松岡勇太さんをご紹介することにする。

 彼は、同ホテル1階のダイニングキッチン九曜杏(くようあん)の黒服として活躍している人物で、独り黙々と動いているのが目に入ってくる。無駄口がなく、寡黙な中に、お客の動きやレストランホール全体を見回し、一所懸命に自らの業務に専念している。ややはにかみ屋さんのところもあるものの、考え方はしっかりとしており、「正論」への反応は人一倍早い。

 本日は、取材ランチ後に、新調したタキシードを着て、目の前に来てくれた。折角なので、モノクロームにて撮影したのだが、ファインダーを覗き込むと、一瞬にしてその人物の人格が入り込んでくるのである。筆者は差別的な依怙贔屓なるものは好まないが、一所懸命さが滲み出ている人物には、すこぶる好感を持ち、微力ながら応援したくもなる。

 とにかく、巷のホテルや旅館では「人の噂は酒の肴」的なところもあり、これまでに、嫌な思いをしたり、驚愕したり、腰抜かしたことも多々あった。しかしながら、このような人物がホテルを支えているとなると、すこぶる安心することができ、「足繁く」が加速する。

 持論ではあるが、「ホテルは文化発信基地」であるというのが、筆者のホテルに対する捉え方である。よって、そこに就業している人たちもまた、「文化の香り高き人」になるべきではなかろうかと。・・・その香りを届けてくれる凄腕ホテリエとして活躍する彼の将来を、勝手にシミュレートしながら、撮影していった。とにかく、「民度」の高い人間に育って欲しい。


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文責:西田親生

                                 

  • posted by Chikao Nishida at 2019/9/20 01:51 am

最高のものへの拘りを・・・

▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)

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 久しぶりに、古びたiPhoneを眺めていた。iPhoneを最初に手にしたのはSoftBankが発売した時だったが、それから、docomoも5年遅れで発売に踏み切った。今まで何種類のiPhoneを購入したか忘れてしまったが、少なくとも2社のiPhoneを5台か6台使ってきた。勿論、iPhoneはスティーブ・ジョブズの拘り抜いた「芸術品」の一つである。

 ここで、1984年まで遡り、初めてMacintoshを手にした時の事を振り返ってみることにする。当時、Macintoshは、徹底したヒューマンインターエフィスを格納し、世界のパソコンに多大なる影響を与えた。当時のお洒落で解りやすいマニュアルブックやフォントなど、比類なき規格外の「芸術品」であった。

 しかし、最高の物づくりへと突き進むジョブズの拘りは際限なく、逆に分厚いマニュアルブックを不要とした「芸術品」を作り出した。それが、iMacであり、iPhoneの前身となるiPodである。特に、iPodは、音楽をカセットテープで購入し、ウォークマンで楽しんでいた時代を、完全にひっくり返すことになる。

 音楽のメディアも、レコードからカセットテープ、そしてCD、MDへと移行したが、ジョブズの本物への拘りとイノベーションの速度に追いつけず、結局は、iTunesの登場にて、音楽業界もメディアも一変したのである。・・・不沈戦艦SONYの戦略が、にわかに弱体化していった。(ジョブズはSONYと組みたがっていたのだが・・・)

 Macintoshの影響を受けて、WINDOWSのOSも模倣に走る。ボタンだらけのガラケイもiPhoneのようなスマホに変身し、iPadを模倣した他社タブレットがわんさとパソコンショップに陳列されるようになった。しかし、どれを見ても、悲しいかな、ジョブズの模倣にしか過ぎない。

 「Think different」をキャッチフレーズに動き出したApple Inc.は、瞬く間に世界の巨大企業となり、姫林檎を齧ったロゴマークが、世界ブランドとして、エンドユーザーの心を轟々と音を立てて引っ張っていく。常にシンプルでコンシューマー満足度を見据えて開発に臨んだジョブズの大偉業である。

 筆者も、プロとしての仕事に就いてはいるものの、「最高のものへの拘り」が微塵でもあるか否かを自問自答してみると、情けないやら、答えは「ノー」となる。それなりに「最高のものへの拘り」を持ってはいるが、まだまだ完成度が高いとは言えない。

 しかしながら、ジョブズの偉業を何度も何度も思い浮かべるだけでも、体全体が熱くなってくる。ボルテージがどんどんと上がってくる。妥協を許さぬ商品開発から、卓越したプレゼン能力、更に、ファションブランド商品を販売するようなアップルショップと・・・ジョブズの「完全主義」に圧倒されながらも、体の芯から勇気付けられる。

 末筆ながら、筆者がApple信仰者となったのは1984年だが、起業して心を強く揺さぶられたのは、1991年に出逢った恩田英樹氏(フォーカルポイント株式会社創始者)の存在である。それから既に28年が経った。3年半前の熊本地震の時に、同氏から逸早く「心配メール」が飛び込んできた。本当に有り難く、安堵したのだった。


▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)
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▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)
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文責:西田親生

                             

  • posted by Chikao Nishida at 2019/9/16 03:24 am

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