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黒服とモノクローム・・・

▼熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏 古舘信也マネージャー

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 今回は、ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)の新任マネージャー古舘信也さんを取材することにした。なかなかのイケメンで、黒服が似合う、とても陽気な人物である。しかし、軸はしっかりとしており、自分の考えをズバッと語る好青年でもある。

 巨人ファンであるとの事で、撮影から数日後に、巨人V9の話で盛り上がった。筆者も巨人ファンで育ち、小学校当時は、剣道をしながら、学校代表のソフトボールチームのレギュラーでもあった。

 長嶋、王、黒江、土井、柴田、高田、国松、森、堀内とサラサラとV9当時の選手名が飛び出してくる。筆者の記憶に刻まれたファインプレーに、国松がライトを浅く守り、ライナーをジャンプしてキャッチ、そのままファーストへ投げてダブルプレーしたのを思い出す。

 彼は、大の長嶋ファン。目尻が下がり、ニコニコして長嶋茂雄を語る。そんなこんなで巨人ファン同士の話が延々と続くような気配であった。

 同レストランでは、激辛カレーを筆者がオーダーすると、皆が、噴水の様に噴き出る汗を見ては、ニヤニヤしている。辛ければ辛いほど、メガネも曇り、バスタオルが必要なほどに汗が流れ出し、頭頂部から湯気まで出てしまう。

 それを彼は、「どうですか?今日のカレーの具合は?」と、見てお分かりだが、必ず確認をしては、ニンマリと頷くのである。こんな会話のキャッチボール。あっという間に時間が過ぎて、その日の取材を忘れてしまうのである。


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文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/5/27 12:00 am

素敵な空間「エルドラード」にて・・・

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 先日、青森県五所川原市にある「トキあっぷる社」代表である土岐彰寿(ときあきなが)氏から、同社開発のシードル「赤の仲間入り」と「ときシードル」の2本が贈られてきた。

 「赤の仲間入り」は4月28日に発売されたばかりの、世界初の「赤〜いシードル」。後者の「ときシードル」は、明智光秀と土岐氏との縁にて、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」放映のタイミングに、同氏が開発したもの。

 筆者の導火線に火を付けてくれたのは、後者の明智光秀が宿る「ときシードル」であった。青森と熊本とは、陸路で約1700キロ、車で約20時間ほどの位置関係にある。そこで、赤い糸を見つけてしまったのであった。

 それは、細川ガラシャ(細川忠興の妻)の存在である。何と、ガラシャは明智光秀の三女。現在も、忠興とガラシャの墓が、熊本市の泰勝寺跡にあり、時折、取材で足を運び入れる処でもある。よって、1700キロの距離が一気に縮まった。

 「ときシードル」のラベルを見ると、光秀の連歌として、「ときは今 あめが下しる 五月かな」とある。「とき」は土岐氏、「あめが下」は天下、「しる」を治めるという一説もあるが、どうやら、光秀の決断の言霊に胸を打たれてしまったようだ。

 また、細川ガラシャの最期を迎える直前の歌に、「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なり 人も人なり」(桜も人も散るべき時を知っているからこそ、桜であり、人というものです。これが世の習いなのです!)と。

 ガラシャが壮絶な死を遂げたのは、キリシタンであったことも要因の一つだが、幽閉され死に至ったのは、明智光秀が織田信長を討ったことによる。ガラシャの死をもって、はじめてガラシャの忠誠心が明らかとなるが、こと既に遅し。

 史実的には、戦国時代であるからこそ、凄まじいものではあるものの、青森の土岐明智一族と熊本の細川との繋がりに、正直なところ、鳥肌が立ってしまった。また、近しい人物に嫁いだのが細川家の末裔となれば、尚更のことである。

 上記のようにあれこれ考えている内に、熊本ホテルキャッスルの会員制クラブ「エルドラード」の情景が心に浮かび上がった。土岐明智と細川の現代の接点を、同ホテルのクラブにてと思い、通い詰めた同クラブの中を拝見させて頂くことに。

 同ホテルの個室に「細川」もあるが、りんご酒を置いて、その姿を楽しむには「エルドラード」しかない。勿論、同ホテル最上階に昇れば、熊本城全景が眼前に広がる絶景の地点から、城に向かってシードルをお見せすることもできたのだが・・・。

 流石に、「エルドラード」の造りは筆舌に尽くし難く、入った瞬間に空気が変わる。間接照明を多く用い、壁の絵画や装飾品、更には、ゴージャスなカーサが鎮座しており、特に、グランドピアノがカウンター化したオブジェが、何ともお洒落である。

 
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写真・書・文責:西田親生

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2021/5/10 12:00 am

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