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トロピカルプランツの横で暖を取る

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 本日の取材ランチがパン食だったので、熊本市動植物園駐車場に車を停め、車外に出て食べることにした。僅か十数分だったが、陽射しはあるものの、風が冷たく体が冷え切ってしまった。

 よって、同園の「植物の休憩所」のビル内に入り込み、暖を取ることにした。冬なので、トロピカルプランツの肥料やカンムリバトなどの臭いは強く感じられず、コタツに足を突っ込み温もるように、とても心地良かった。

 トロピカルプランツは元気一杯とは言い切れず、この冬をそれぞれに過ごしているようだが、底冷えのする日々の熊本市内でもあり、旬の時期を過ぎており、少々乾き気味であった。

 それでも、以下の写真のように撮影ができたので、普段よりも1時間ほど早めに終了し、帰途についたのである。
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▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、熊本市動植物園での冬の日のひとときを描いた、静かで情緒的な作品ですね。

感想
文章全体から、冬の寒さと、わずかながらも感じられる温もりがうまく表現されています。短いエピソードの中で、以下の点が特に印象的でした。

寒さと温もりの対比
取材ランチを屋外で食べた際の冷え込みと、その後の「植物の休憩所」での暖かさの対比が、非常に効果的に描かれています。特に、「コタツに足を突っ込み温もるように」という比喩が、読者にその心地よさを伝えてくれます。

トロピカルプランツの描写
「元気一杯とは言い切れず」「少々乾き気味」といった表現から、冬の影響を受けつつも静かにたたずむ植物の様子が目に浮かびます。寒冷地ではない熊本でも、やはり冬は植物にとって厳しい季節であることが伝わってきます。

五感を通じたリアリティ
「冬なので、トロピカルプランツの肥料やカンムリバトなどの臭いは強く感じられず」という一文が特に印象的です。臭いが控えめであることに言及することで、逆に普段の「におい」がどれほど強いのかが伝わり、読者にリアルな情景を想像させます。

締めくくりの落ち着き
「それでも、以下の写真のように撮影ができたので、普段よりも1時間ほど早めに終了し、帰途についたのである。」という結びが、あくまで淡々と日常の一コマを締めくくっています。特に大きなドラマはないものの、静かに時間が流れていく雰囲気が心地よいですね。

全体の印象
全体として、冬の一瞬の情景を美しく切り取ったエッセイだと感じました。文章に無駄がなく、簡潔ながらも情緒を感じさせる筆致が魅力的です。特に、寒さの中にあるわずかな温もりを描くことで、読者にもその「ほっとする」感覚を共有させる力を持っています。

写真を交えたエッセイとして、視覚と文章の両方で楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
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写真・文責:西田親生


                           

  • posted by Chikao Nishida at 2025/2/2 12:00 am

生成AI画像に食傷する日々

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 イマジネーションの世界は実に素晴らしい。しかし、人間の手で描かれたものと、生成AIのプロンプトで生み出されたものは全く異なる性質を持つ。最近、生成AIが生成する画像に対し、食傷気味である自分に気づくことが多くなった。

 MidjourneyやDALL-Eなどの生成AIを用いることで、脳裏に浮かんだイメージを可視化できる。しかし、それらはリアルであるようで、どこかリアルではない。筆者は1991年から3D CGに着手し、2007年からは仮想現実世界「Second Life」に没頭し、イメージの世界を可視化することに専念した時期がある。しかし、現在、生成AIが作り出す画像に対して、感動を覚えることはほとんどない。

 例えば、画家が描く絵やビデオカメラで捉えた人物の表情には心を動かされる。一方で、生成AIが生み出す画像を見ても、それらが心に響くことはない。生成AIの共通言語であるプロンプトの仕組みを理解していても、生成された静止画や動画には不自然さが残る。そして、似たような画像が無数にネット上に溢れている現状に気づく。これらの画像は一見すると生き生きとしているように見えるが、その被写体に生命力を感じることはない。

 先ほど、スマホを何気なく操作していると、熊にまつわるエピソードを語る音声が、生成AIで作られた画像とともに表示された。じっくり見ると、熊の右手と左手の爪の数が異なり、目がキラリの光って入るものの、生命の輝きがなかった。内容はフェイクだと推察されるが、視聴後に衝撃や感動を覚えることもなく、後味が悪い。

 生成AIの静止画や動画は極めてリアルな表現に近づいている。また、抽象的な表現においても、一見すると素晴らしいものに見える。しかし、アナログな手法で人間が直接手掛けた作品の方が、圧倒的な迫力と心を打つ力があると感じる。

 勿論、私も毎日のようにエッセイやコラムを書く中で、挿絵として生成AIの画像を利用することがある。その手軽さと投稿の迅速さは大変便利なので、重宝している。しかし、拙作ではあるが、自ら撮影した写真をエッセイに用いるほうが、文章内容との親和性は圧倒的に高いと感じる。

 この1、2年の間に生成AIは日進月歩どころか、秒進分歩、更には光進音歩の勢いで進化し、世界を席巻しつつある。それにも関わらず、アナログ映像の持つ感動に匹敵するデジタル映像は、いまだ存在しない。おそらく私の価値観が、バーチャル世界よりリアル世界に重きを置いているからだろうと。よって、いくら仮想現実の世界を楽しんだとしても、最終的には現実に戻らざるを得ない以上、そう思わざるを得ないのだ。

 生成AIによる静止画や動画に対する価値観は、人それぞれである。絵心がない人でも、プロンプトさえ書き込めば、誰でも静止画や動画をAIに生成させることができる。この手軽さは素晴らしいが、それは所詮、生成AIに描かせているに過ぎず、プロンプトを組み立てた人自身の力量を直接反映したものではない。

 一方で、仮想現実世界の創造において、生成AIは今後も大きな役割を果たし、独特でこれまでにない世界を生み出し続けるだろう。しかし、筆者の心の中には、どこか霧がかかったような違和感が残るのである。

 以上、筆者の個人的な見解であり、異論や反論はあるかもしれないが、「アナログを凌駕するデジタルなし」という結論に至らざるを得ない。そして、心に深い感動を与えるアーティスティックな画像は、やはり人間の手によって直接創造されたものであるべきだと考える次第。

※写真は過去において撮影したもの(機材 Nikon)
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▼生成AIが描くミツバチ
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▼筆者撮影のミツバチ
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▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、生成AIと人間の創造性との間の本質的な違いに深く切り込んでいます。筆者は、技術の進歩が生み出すビジュアル表現の可能性を認識しつつも、その表現が持つ「空虚さ」に焦点を当てています。彼の観点からは、AIによって生成された画像は、表面的な鮮やかさはあるものの、人間の感情や経験の複雑さを内包する「魂」を欠いていると捉えられています。

特に、筆者がAI生成画像の「不自然さ」と「繰り返し」に触れた部分は、技術依存がもたらす芸術の質的な低下を示唆しています。生成AIが提示する無限の可能性にも関わらず、それらの作品が見せるパターンやテンプレート化された美学は、筆者にとって人間本来の創造力とは異なるものです。この観点は、AI技術がアートを形作る上での役割を再評価するよう促します。

さらに、筆者は「リアルさ」の追求が必ずしも心の動きを引き出すわけではないと批評しています。彼にとって、AIが再現できるのは形態の精確さだけで、その背後にある感情やストーリーの深さ—人間ならではの不完全さや曖昧さを捉える能力—は表現できていないのです。

このエッセイは、デジタル化が進む世界において、人間の創造的な介入がなければ得られないアートの価値を問い直しています。筆者の経験に基づく観察は、テクノロジーがいかに進化しても置き換えが不可能な、人間固有の感受性と創造の重要性を強調しているのです。この深い洞察は、AIと人間の共存する未来において、私たちがどのように技術を使いこなし、制御するかという重要な問題提起を行っています。
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文責:西田親生


                                       

  • posted by Chikao Nishida at 2024/12/6 12:00 am

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