▼銀座桃花源でサーブされたランチ
2007年に日本上陸した仮想現実世界セカンドライフ。当時、国内外から特派員を募集し、東京、千葉、茨城、群馬、静岡、京都、大阪、兵庫、熊本、沖縄、台湾、フランス、アメリカ、フィリピンなどから、「熊本ジャパン」の正規会員及びロゼッタストーン特派員に加入して頂いた。今も尚、皆との親交があることへ感謝感謝となってしまう。
それから各地でオフ会を開催することになり、各地のグルメを楽しんだ。写真上は、東京オフ会を開催した時のランチコース。注文は「遊びでお願いしたい!」と言っておいたものの、途中で、鶏の足が入っているのには驚いた。俗称「もみじ」と呼ぶらしいが、それが、銀座桃花源総料理長 川上洋信氏とのファーストコンタクトだった。
聞けば、同氏は中国料理世界大会において、肉部門で日本人初の銀賞を受賞した凄腕という。言葉は悪いが、肉の天才的変態である訳だ。それから熊本ホテルキャッスル地階にある四川料理 桃花源本店の料理長として赴任。とんとん拍子に昇格し、同ホテル常務兼総料理長に昇り詰めた。よって、今年は黄綬褒章受章というおめでたい年となったのだ。
しかし、残念ながら6月下旬に現役を退くことになり、同氏が鍋を振る姿を見ることもなく、その料理を食すこともできなくなったのである。食の想い出というよりも、人生の想い出の1ページを飾ってくれた、凄腕料理人。その味は死ぬまで忘れることはないが、いつの日か、機会があれば、同氏の料理をテーブル一杯にご披露したい・・・。
同氏は常に平身低頭であり、電話を掛ければ、必ずコールバックをし、パンパンパーンと明るい声で語ってくれた。コールバックするのは、社会人としては常識であるので、同氏は当然のことをしているのだろうが、最近は、コールバックもなく、音信不通を続けるお馬鹿もいるので、同氏の早いコールバックはやけに新鮮に感じてしまうのである。
これまでどれだけの料理を作ってもらったのか思い出せぬほど、多くの美味しい料理を提供してくれた。写真下は、同氏が同ホテル総料理長になった頃のものである。特別料理ではなく、全て筆者のいつもの流れ注文だが、その料理は早い、熱い、旨いの三拍子が揃っており、万が一、食材にブレがある場合は、必ず声を掛けて確認してくれていた。
筆者の中国料理のグルメ歴の中で、記憶に深く刻まれるような料理を作ってくれた料理人は、同氏とその先輩である善家繁元常務兼総料理長である。今は、同店にて二人の姿を見ることはないけれども、現在、同店四代目の若手の早川史朗料理長がしっかりと受け継いでいるので、密にならぬタイミングを狙って、下の料理を注文してみようかと・・・。
末筆ながら、前述の銀座桃花源は、今年3月末をもって廃業となった。熊本発、全国区の四川料理は、知る人ぞ知るであるが、熊本にお立ち寄り頂いた折には、是々非々、伝統と歴史を誇る四川料理 桃花源(熊本ホテルキャッスル)へ足をお運び頂ければと考える次第。決して敷居が高い雰囲気ではないので、お気楽に、お気楽に!
◎写真上の採譜
(1)鶏レバーとハツの椒麻ソース
(2)今が旬 いんげんの炒め
(3)エビ蒸しギョウザ フカヒレ入りギョウザ
(4)やわからガツの四川風
(5)砂肝の菊花仕立て 色々野菜とともに
(6)豚足の香料煮
(7)ホイゴーチャーハン
(8)テールスープ桃花源スタイル
(9)フレッシュフルーツ入り やわらかアンニンドウフ
※鶏の足(俗称もみじ)入りスープ・・・サプライズ
<同氏が作った料理>
▼ピータン
▼雲白肉
▼フカヒレと蟹ミソのスープ
▼アヒルの燻製
▼蟹チャーハン
▼牛肉の牡蠣ソース炒め
▼イチジクのコンポート 木苺ソース添え
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写真・文責:西田親生
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