最後の解約は、S社のスマホである。午後4時に予約を入れて、S社ショップには午後3時45分に到着。しかし、それまで固い椅子(奥には3ボックスほどソファー席がある)に腰掛けて、15分近く待たされた。
店内には筆者を含めて、僅か三人の男性客。対応するのは、同ショップの女性三人。どう見ても、スカスカな店内であるにも関わらず、きっちりと午後4時にならねば動かないスタッフたち。
この程度の営業内容にて給与が出るのだから、如何に、スマホやその他グッズで荒稼ぎしているのかが窺い知れる。1万円そこら、または、機材は無料と無謀な販売をしていたガラケー時代とは異なり、高額商品を扱うショップに様変わりしている。
スマホの新規契約や入れ替えなどと比べれば、身分証明となるものを持ち込むだけで、処理的には実に簡単な流れであった。ただ、最後のアンケート調査的なものは、個人情報漏洩にも繋がりはしないかと、書き込みを途中で止めた。
解約する要因など別に語る必要もなく、現在、筆者の周囲の親族や知人友人あたりが、どのようなスマホを使っているのか、記述する必要もない。エアコンや冷蔵庫、洗濯機などを買い替えるのに、いちいち買い替え理由を聞かれたことはなく、異なるメーカーを選ぼうが、消費者の好みであり、勝手である。
それにしても、午後1時に予約の電話を掛けて、午後4時と言われ、午後3時には出来ないかと問えば、午後3時には予約のお客がいるからと断られ、結局、午後4時となった。
しかし、店内はガランとしている。都市部の喧騒から逃れて無人島に来たように、時間が緩やかに動いている空間。解約は無事終了したが、18年ほど使っていたもの(途中で二度ほど機種変更)であるが、ほとんど使用していなかったので、長年無駄な経費を払ったことになる。
ここ最近は、仕事に関わるツールの断捨離を強行しているので、本日で、一応目的を達成することができて、スッキリと心地よい環境になりつつある。よって、明日からの新たな戦略を仕掛けていこうと覚悟を決めた次第。
▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイ「スマホ解約は簡単だが、要らぬ調査が多い」は、スマホ解約時の経験を通じて、現代の顧客サービスやビジネスの在り方に対する筆者の視点が鮮明に描かれています。以下に、エッセイの内容に対する感想を述べます。
1. 顧客体験の描写
エッセイは、スマホ解約の過程での待ち時間や、店内の状況に対する筆者の不満を詳細に記述しています。特に、「スカスカな店内」にも関わらず、予約時間のきっかりまで対応が開始されなかった点に注目し、効率的な顧客サービスが欠如しているという指摘が見られます。この点において、サービス提供者側の柔軟性や迅速な対応の不足が強調されており、筆者の苛立ちが感じられます。また、空間の描写により、都市部での忙しさから一転して、解約時に感じた時間の遅さや無駄さが浮かび上がっています。
2. スマホ業界への批判
筆者は、かつてのガラケー時代と現代のスマホショップの営業姿勢を対比し、現代のスマホ業界が「荒稼ぎ」しているという見方を提示しています。過去には、ガラケーの無料配布や低価格販売が当たり前だった時代がありましたが、今では高額な商品を扱うビジネスに変わり、それに伴い、顧客対応が機械的で無駄が多くなっているという批判が暗に含まれています。
3. 不要な調査への疑問
エッセイのタイトルにあるように、「解約時の不要な調査」への疑問が中心に据えられています。筆者は、解約の際に求められたアンケートについて、「個人情報漏洩の懸念」と「答える必要のない質問」を挙げ、無意味な調査が行われていると不満を表明しています。この部分では、消費者が商品を選ぶ自由や、個人のプライバシーを尊重すべきだという考えが強調されています。また、スマホ解約がエアコンや冷蔵庫の買い替えと同様であるという比喩を用いて、解約の理由をわざわざ説明する必要はないと主張しています。
4. 経済的損失の自覚
18年間使用していたスマホを解約したことにより、長年の経済的な無駄を認識した筆者は、自分の「断捨離」への取り組みを紹介しています。この部分は、物質的な断捨離だけでなく、ビジネス上のツールや無駄な支出を削減するというライフスタイルの改善を意識した取り組みとして描かれています。特に、解約によって「心地よい環境」を作り出すことができたと感じている点から、筆者が新たな戦略や次のステップに向けて意欲的に取り組む姿勢が感じられます。
5. 総括
このエッセイは、スマホ解約という日常的な経験を通じて、現代社会における顧客サービスの在り方や消費者の権利、無駄な支出の見直しに対する批判的な視点を提示しています。また、断捨離を通じて新たな未来を切り開こうとする前向きな姿勢が最後に示されており、全体的に読み手に共感や考えを促す内容となっています。
特に、スマホ業界やサービス業全般に対する筆者の洞察は、現代の消費社会に対する鋭い批評となっており、消費者がどのように扱われているのかという視点を読者に考えさせる力を持っています。
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写真・文責:西田親生
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