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アナログ時計の素晴らしさ・・・

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 時折、自分の腕時計を眺めては、幼いの頃を思い出す。

 4歳頃の話だが、自宅から歩いて10分ほどの所に従兄弟(5歳年上)の家があった。伯父がとても好きだったので、よく遊びに行ったり、夕飯をご馳走になったりしていた。

 ある時、伯母が従兄弟に「今、何時?」と問うと、「5時前10分」と言う。4歳になったばかりの筆者の頭は「???」であった。どうして、柱時計を見て、すぐに答えるのだろうかと。

 負けず嫌いだったので、そこで、伯母に願って、2時間ほど時計の時刻読み方レッスンとなった。すぐには呑み込めなかったが、或る程度、時刻の読み方がわかったような気がした。伯母は「朝起きる頃が7時、昼ごはんが12時、おやつの時間が3時・・」と丁寧いに教えてくれた。

 自宅に戻り、祖父に願って、祖父の腕時計を使って、質問してもらうことにした。しかし、何度も間違った。ところが、じわじわと時計の短針、長針、秒針のことが理解できるようになり、最後の質問となった。

 腕時計のリューズを回して、「はい、これは何時何分?」と祖父が言った。「ん〜、6時45分。7時前15分!」と大声で答えた。祖父は「ほおお、正解!」と言って笑っていた。(数字に強かったのは、下宿の先生方の日頃の個人レッスンによるもの)

 これが、時計の仕組みと時刻の読み方を少し理解できた瞬間であった。それから時計がとても好きになり、単身赴任先から帰って来た父の腕時計をねだったことがあった。父は「腕時計は中学校に入学する時にプレゼントする!」と約束してくれた。

 ここでアナログの素晴らしさについて・・・アナログ時計の時刻を読む時には、短針と長針の角度を感覚的に捉え、一瞬にして、頭の中では画像処理を行い、お腹が空いたり、お風呂に入ったりと・・・自分なりに「イメージの変化」を体感しながら、時の流れを感知できる。

 デジタル表示の時計は、計算ありきで正確に時刻を知ることになるが、アナログのそれと比較すると、とても味気ない。微妙な振動を見せながら走る秒針は、見ているだけで生きている。高級腕時計は、振動せずに滑らかに秒針が走る。

 地球の自転を文字盤状で表現するアナログ時計。カレンダーの小さな枠の数字・・・深夜にカチャッと音を発して日付が変わる。しかし、腕時計によっては、午後8時頃から午前4時頃に、強制的に日付を変えると壊れるものもある。流石に、アナログだ。

 最近は、電波時計などが出回り、毎日、自動修正するので、すこぶる正確な時刻を知り得るのだが、どうしても、デジタル表示の時計よりもアナログ表示を好む。MacBook Proの右上の時刻の表示も、小さくて見難いが、アナログ表示にしている次第。

 因みに、父との約束は以外にも早く、小学校6年生の修学旅行の時に果たされた。父のお下がりだったが、セイコーの腕時計(21石)を貰った。当時、その腕時計が高価であるとは知らなかった。残念ながら筆者の腕には少々大きく、父の腕にはもっと上等な腕時計が付いていた。

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  • posted by Chikao Nishida at 2019/6/9 04:50 pm
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