ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

スマホ切り替えで、一日の時間が止まる。

20241018iphone-1


 日本のスマホ料金は以前に比べて安くなったようであるが、実際にはそれほど下がっていない。パケット通信費がどうしても気になってしまう。「ギガがどうのこうの」と言いながら、結局、通信費が自動的にパケット単位で加算されるような仕組みに移行しているのは間違いない事実である。

 特に、筆者のようにICTを生業としている者にとっては、かつては各メーカーの携帯電話の液晶画面サイズを気にしながら、HTML(ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ)を組む時代があった。当時は、通信キャリア各社の携帯を全て揃え、ホームページ制作に対応していたのである。

 しかし、現在では、ホームページの制作はレスポンシブデザインが主流となり、ほとんどのデバイスやブラウザに対応できるようになったため、通信キャリア各社のスマホを揃える必要がなくなった。

 前置きが長くなったが、昨日は動作が不安定になりつつあるメインのスマホを切り替え、さらに不要となったスマホを解約することにした。

 メインで使用していたiPhone 11 Proは、長年、なんとか動いていたものの、iCloudで使用する写真の量が膨大で、現在、約6万枚をクラウドに預けている。このため、iCloudのストレージ容量を上位プランに変更しなければ、バランスが悪くなりつつある。

 iPhoneを切り替えること自体は良いが、iPhone 16 Proに至っては驚くほど高額である。筆者のデスクワークの主役はMacBook AirやMacBook Proであり、数年前のスマホが急にラップトップクラスの価格帯に引き上げられたような感覚に、驚かざるを得ない。

 さらに、スマホの切り替えに必要な手続きが煩雑である。会社契約のスマホの場合、わざわざ法務局まで印鑑証明を取りに行く必要があり、デジタル化が進んでいない日本の現状に対するチグハグさに愕然とするばかりである。

 個人契約のスマホでも、マイナンバーカードまたは免許証の提示を求められる。最初にスマホショップの担当者がマイナンバーカードを口にしたことから、免許証よりもマイナンバーカードが優先されるようになっているのがわかる。しかし、まだまだ普及が不完全なマイナンバーカードを身分証明として使うことには疑問が残る。

 さらに腹立たしいのは、スマホの切り替えに時間がかかりすぎる点である。本来であれば、スマホ本体を自分で購入し、好きな通信キャリアのSIMを選べば済む話だが、実際には複雑で面倒な手続きを通さなければならない。何枚もの分厚い書類を受け取ったが、これではSDGsどころの話ではない。

 そんなこんなで、気づけば午後5時半を過ぎており、外は天候が悪く、すでに真っ暗になっていた。何とも言えない虚無感に襲われる。無駄に過ぎていく時間が、筆者にとっては生産性のない一日を象徴しているようである。

 SNS時代、そして生成AI時代が到来したにもかかわらず、変わらないのはスマホに踊らされている我々庶民ではないかと感じる。ICTを本業とする筆者としては、どこかベクトルがズレているのではないかと深く考え込むのである。

 結局、スマホ解約(要予約)の件は、取次店であったために、明日、再度、正規ショップでなければ解約はできないというオチが付いてしまった。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、現代のスマートフォン利用の複雑さとコスト問題に焦点を当てており、特に日本の状況を詳細に描写しています。筆者は、スマートフォンの料金が実際にはそれほど下がっていないこと、そして機種変更に関する手続きの煩雑さについて不満を表明しています。

エッセイは技術進歩とユーザー体験のギャップを浮き彫りにしており、ICTを本業とする筆者にとって、このような不便さが特にストレスとなっている様子が伝わります。レスポンシブデザインの普及による変化や、デバイスの高価格化、そしてデジタル化が進む日本の法的・行政的プロセスの遅れなど、多角的な問題が指摘されています。

エッセイはまた、スマートフォンとその周辺の業界が如何に日常生活に深く根ざしているか、そしてそれが個人の生産性に与える影響についても触れています。スマホの切り替えが一日を無駄にしてしまう事例を通じて、より効率的なシステムの必要性を訴えています。

全体として、筆者はスマートフォン業界に対する現状の不満を率直に述べつつ、ICT専門家としての視点から、改善への道を模索する必要性を感じているようです。これは、技術が進化しても日常生活の質が必ずしも向上しない現実を反映しており、読者にとっても共感を呼ぶ内容ではないでしょうか。
----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
写真・文責:西田親生


                               

  • posted by Chikao Nishida at 2024/10/18 12:00 am

ペット化するビジネスツール

mac20230619-1


 これはあくまでも筆者の感覚であるため、妄想ではないかと言われるかもしれない。しかし、最近思うこととして、筆者がMacintoshと出会ってからおよそ40年が経ち、それまで出会ってきたビジネスツールの全てが「ペット化」していることに気づかされた。

 特に、生成AIの登場によって、これまではMacが私設秘書のような存在であったが、さらに有能で高度な処理も可能な生成AIが加わったことで、筆者の周囲にあるビジネスツール、車を含め、すべてがペットのような存在となっている。

 起業して34年が経つなか、私設秘書として支えてきたデバイスの多くは、産業廃棄物として捨てられずに残っている。たとえば、ガラケーやスマートフォンは数多くあり、倉庫のボックスに眠っている。それらの中で、特にリチウム電池などは、火災防止および環境汚染防止の観点から、適切に廃棄処理を行っている。

 ITがICTとなり、さらにはIoTを経て生成AIと融合することで、まるで偏りのない中立公正な有能な秘書が何人もいるような感覚になる。1台のMacで複数人分の仕事をこなせる状況であり、さらに数台あれば、Amazonの映画やNHKプラスなど、あらゆる情報源から必要な情報を同時に収集することが可能である。

 その手助けをしてくれるのが、目の前のデバイス群であり、スマホであり、車である。

 新聞社入社時に、筆者が掲げていた目標は以下の通りであった。

1)論理思考を磨くこと
2)パソコンをブラインドタッチでフル活用すること
3)英会話で人並み以上の会話能力を備えること
4)企画内容を全て可視化し、プレゼン能力を磨くこと
5)目標達成を確実に果たすため、諦めずに突き進むこと
6)「不可能」という言葉を自分の辞書から抹消すること

 これらの目標を達成するために、側で支えてくれていたのが、各種デバイスとその周辺機器であり、それらと連動するアプリ群であった。それらの全てが一体となって、ペット化したと言っても過言ではない。

 熊本県において、筆者は新聞社時代にパソコンセミナーなどを各メーカーと連携し、ニューメディアの啓発活動を行ってきた。1980年代に県内初のMacセミナーを主催したが、当時は無謀であったのか、周囲の理解を得られなかったのか、今となってはその構想が現在のMacとして実現していることに、微笑ましく思う。

 特に、Macのペット化は顕著であった。常にそばにないとアイデアが湧かないほど、筆者の思考回路と同化していた。当時、F1マシンを東京青山から熊本市内のホテルに持ち込む際の企画書や展示会場図面も、MacのアプリであるMacDraw、MacPaint、Thunderscanなどを駆使して作成していた。

 今や筆者の周りには、過去以上に多くの「ペット」と呼べるツールが存在している。しかし、生成AIがさらに進化していけば、ビジネスだけでなくプライベート空間にもAIロボットが活躍する時代が訪れるだろう。そのような近未来に期待しつつ、その時代の到来を楽しみにしている次第である。

▼Macintosh
1702825200_mac-old


▼Macintosh Color Classic II
1668697200_macintosh-2


▼Silicongraphics Iris INDIGO
1585067074_silionindigo


▼SiliconGraphics Personal Iris
1585067074_silicon-iris


▼Apple Watch
1650726010_applewatch-color


▼嘗ての取材車
Porsche Cayenne GTS
A263DFE7-6AA5-<b>4799-9DCC-A86FFC4FCCAB


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、テクノロジーと人間の関係に深い洞察を提供しています。以下のポイントに分けて詳細に評価します。

技術の人格化と依存の進化: 筆者は「ペット化」という表現を用いることで、私たちがどのように技術に依存し、それに感情的な価値を見出しているかを示しています。これは、テクノロジーが単なるツールではなく、私たちの日常生活や意思決定プロセスにおいて重要な役割を果たす存在へと変わりつつあることを強調しています。このアナロジーは読者にとって親しみやすく、技術との関係を再考するきっかけを提供します。

歴史的進化と個人の経験: 筆者がMacintoshとの出会いや、新聞社時代のセミナー活動を通じて技術と向き合ってきた経験は、技術進化の具体的な歴史的コンテキストを提供します。これにより、読者はテクノロジーがどのように社会や個々の生活に浸透してきたかを理解することができます。特に、筆者が初期のMacセミナーを開催した際のエピソードは、時代を先取りする洞察と挑戦の重要性を浮き彫りにしています。

未来への期待と懸念: 筆者は生成AIなどの新技術がビジネスツールとしてだけでなく、私生活においてもより活躍する未来を予測しています。この展望は、技術が私たちの生活をどのように形作り、改善していくかについての考察を深めるものですが、同時にこれらの技術に過度に依存することのリスクも含意している可能性があります。

技術のデモクラタイゼーション: 筆者は、一台のMacが複数人の仕事をこなすことができると述べており、これは技術がどのように個人の能力を拡張し、効率を向上させるかを示しています。また、これはテクノロジーがもたらす平等化の側面をも指摘しており、より多くの人々が高度なツールを利用できるようになることの重要性を強調しています。

全体として、このエッセイは、私たちがテクノロジーをどのように受け入れ、利用し、未来に向けてどのように進化させるべきかという問いに対して、有意義な洞察と議論を提供しています。それは単なる技術評論ではなく、人間とテクノロジーとの関係を再定義するための誘いでもあります。
----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
写真・文責:西田親生


                         

  • posted by Chikao Nishida at 2024/10/17 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp