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優良企業とブラック企業。・・・真逆な『責任ピラミッド』

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 ふと、或る企業のスタッフが元気かどうか気になって、MacBook Proの画面を眺めながら考え込んでいた。

 その違和感だらけの社内システムにメスを入れると、重責を伴うべき代表取締役やその他取締役らが、常に隠蔽工作やら個別面談による実質解雇やら、水面下では自らの職位死守の為の蛮行ばかりが飛び出してくる。

 職位を死守するのに躍起なのは、当然の如く、高額給与維持が最優先となっているに違いない。よって、部下による些細なトラブルやミスに対して、オーバーアクションにて部下を叱責し、追い詰めて行く手法を採る。

 そこで、優良企業と上述のブラック企業と比較すると、以下の図面が頭に浮かんできた。それは『責任ピラミッド』が逆立ちしたのが優良企業であり、厚かましくも鎮座しているのがブラック企業となっている。自分で言うのは烏滸がましいが、すこぶる分かりやすい図である。

 優良企業の社風は明るく風通しが良い。常にボトムアップを優先し、社員の提案を大胆に採用し具現化して行く。一方、ブラックは常にトップダウンで、根拠なきものを押し付け、部下が失敗すると、全て部下の責任として問い詰め、追い込む。

 そうなると、部下は失敗しないようにと萎縮してしまい、伸び伸びと仕事が出来なくなるのは当然のこと。その後に、いやらしいほどの叱責の鞭が待っているとなれば、誰しも積極的に仕事に立ち向かうはずがない。

 失敗を叱責することは誰にでもできる稚拙な行為である。失敗の中には、時として、成功へのヒントが隠されていることもある。よって、失敗したからと言っても、その経緯において、上司は部下を褒めるものがないかを探り、称賛の言葉や労いの言葉を掛けるべきである。

 昔から、嫁と姑のドロドロした関係を見ていると、姑が嫁いできた時の苦労をそのまま鸚鵡返しのように、若き嫁に牙を剥くのだからどうしようもない。般若のような形相にて、昔の嫌な思いを押し付けるのは、単に底意地が悪いだけの話であり、人格欠損としか言いようがない。

 企業についても同じこと。自分自身が若き頃にちょんぼしてボロボロになるまで叱責を受けて死にそうな体験をしたのであれば、人格否定するような叱責は絶対に後輩諸君へ受け継がせるべきではない。それを性懲りも無く遣ってしまうから、ブラック企業が優良企業へ変身できない訳だ。

 何はともあれ、職位にぶら下がる人間ほど恥ずかしいものはない。本当に実力のある経営者であれば、威風堂々と、若手育成にしっかりと力を注ぎ、次世代へ、これまで蓄積された素晴らしい『人間学』をもってバトンを渡すのが、人生の先輩としての重責ではなかろうか。
sekinintenka2023


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文責:西田親生


                     

  • posted by Chikao Nishida at 2023/1/12 12:00 am

管理側の「ど田舎ローカルスタンダード」

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 昭和の会社組織を眺めていると、大きく分けて、管理側(役員)と中間管理職、そしてスタッフの三層ピラミッド構造になっている。

 ここで問題なのは、特に田舎の会社では、管理側の能力(企画力・客動員・情報発信ノウハウ)の無さを、職位に託けて、中間管理職やスタッフに丸投げ、責任転嫁するところが多いと言う点である。これぞ、ど田舎ローカルスタンダード。恥ずかしさの境界線をとうに逸脱している。

 「我々は役員であり、背広族だ。対外的に会社の代表格として、他の社員とは身分が違う。どれどれ、あの部署がどの程度動いているのか様子を伺ってみるか。あの、セクションの長は間抜けで能無しだ。あいつが実績を出さなければ、左遷でもしようか!」という悪代官ばかりだ。

 側から見ていると、その役員たちが無能なだけで、そこに働く中間管理職やスタッフに、有能な人間がわんさといる。しかし、出来の悪い輩は、自らの無能さを職位で覆い隠し、日頃から、危機感もなく、エクセルの表に出てくる売上だけを指摘して、全てを社員の責任としてなすり付ける。

 優良企業であれば、まず、役員一同は、有能なブレインが勢揃い。弱点を突ける隙もなく、きちっと筋の通った経営に徹している。そして、社員の大失態があったとしても、直接の上司や役員が、全ての重責を負うのである。だから、若手から素晴らしい人材が育ってくることになる。

 某市の或るホテルの様子を伺うと、危機感のない役員がうろちょろしている。中には、神がかり神頼みで、毎日神社へ御百度参りのように通い詰めている人物もいる。時には、車で営業をしているように見せ掛けて、サウナで一日中サボっている役員もいるようだ。(目撃者多数)

 本来ならば、監査役、社外取締役や株主がしっかりとしなければならず、自浄作用のない環境下の腐った管理側を放置していては、このコロナ禍で、空中分解を引き起こす可能性が高いのではないかと危惧する次第。管理側の全てが「取締られ役」なのだろうと、失笑するばかりである。

 日々危機感を持つスタッフたちと、危機感のない管理側。ナイアガラの滝のような落差のある逆転の構造。これが、ど田舎のローカルスタンダードであり、腐った組織の俯瞰図となる。このヘドロのような澱みは、バブルを経験してきた昭和族では、改善の余地なしと言っても過言ではなさそうだ。


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写真・文責:西田親生

               

  • posted by Chikao Nishida at 2022/2/10 12:00 am

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