ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

タグ » 西田親生のグルメ論

日本料理えのきぞの 連載(まとめ)

enokizono20230831-2


 久しぶりに取材で立ち寄った、「日本料理えのきぞの」。筆者のグルメ歴の中で、特筆に値する食事処の一つとなっている。

 他の食事処に誤解を与えるかも知れないが、筆者が食事処を選ぶ際に最重要視するのは、ハードのゴージャスさや演出や派手さではなく、その「匠」なる料理人の人格である。

 よって、どんなに腕が良くても、どんなに成功裡に営業していようが、格好良かろうが、日頃の所作を見て、その料理人を「匠」と認めない筆者がいる。

 命を繋ぐ「食」において、枝葉の部分の演出や見栄えなどは不要である。「旬」の食材に心を込めて調理するかに価値がある。よって、その「匠」の姿勢に魅了され、足繁く通うようになるのである。

 プロとしての「匠」の真の姿というものは、自己顕示欲などさら無く、お客様の満面の笑みを、暖簾の後ろで目を細めて微笑んでいる料理人ではなかろうか。

 昔の話だが、この記事を書き綴りながら、レストランを経営していた人が頭に浮かんできたのである。事業としては成功裡に見えたけれども、「俺が、俺が!」というスタンスに変わり、段々と実直さも真摯さもなくなり、横柄横暴な言動が目立つ人に豹変したのである。

 マンション買った、でかいSUV買った、土地買った、ビル買った、東京へ進出したと豪語していたいが、ある日突然、全ての資産を無くしてしまったのである。自己顕示欲の固まりとなり、ふと気づけば、お客様目線を忘れ去った結末である。

 その人物に対して恨み辛みは全くないが、本物の「匠」と称される料理人は、その人格と磨き抜かれた腕に魅力がある訳で、高級車を乗り回したり、有名人に弁当を届けたり、テレビやラジオやネットでがむしゃらに目立つような所業など一切無い。

 その点、「日本料理えのきぞの」のオーナーシェフである榎園豊成料理長は地味でありながらも、本物の食材を一所懸命研究し、古典的な料理レシピを継承しつつも、お客目線を忘れずしっかりとした料理を奏でている。

 いつも取材後の帰り際に、同料理長と奥様は玄関先まで見送りに来ていただく。そして、ご丁寧なご挨拶をされるのである。

 時にはワイワイガヤガヤの威勢の良い食事処も良いが、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「和食」となれば、人格者であり自然体の「匠」の心尽くしの料理を食したいものである。

▼連載記事一覧

日本料理えのきぞの 連載(1)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1693494000Link
日本料理えのきぞの 連載(2)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1693580400Link
日本料理えのきぞの 連載(3)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1693666800Link
日本料理えのきぞの 連載(4)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1693753200Link
日本料理えのきぞの 連載(5)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1693839600dLink
日本料理えのきぞの 連載(6)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1693926000dLink
日本料理えのきぞの 連載(7)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1694012400dLink
日本料理えのきぞの 連載(8)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1694098800dLink
日本料理えのきぞの 連載(9)
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1694185200dLink

▼お品書き(2023年8月31日)
先付  長茄子のとんぶりかけ
前菜  甘長唐辛子の白和え 海老
    ぜんまいくるみ和え 枝豆
    鯛けんちん 鯛の子玉じめ
    鮎甘露煮 丸十
吸物  焼き鱧 ジュンサイ
向付  鯛 鱧の湯引き
箸休め 冷製南禅寺蒸し
焼物  マナガツオの柚庵焼
焚合  穴子 白だつ
食事  鮎寿司 味噌汁
甘味  もも 
enokizono20230831

 
▼自称グルメ通一押し、町場の『えのきぞの』・・・懐石料理や弁当を一度食せば、完璧、癖になる!
https://note.com/chikaonishida/n/nfe2c0eee6e3dLink
▼逸品一筆
https://note.com/chikaonishida/m/m8168b0aad056Link
----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
https://www.dandl.co.jp/Link
写真・文責:西田親生


             

  • posted by Chikao Nishida at 2023/9/10 12:00 am

四方山話・・・

newstop


<福島原発処理水放出への難癖>

 中国、北朝鮮などが福島原発処理水放出について、科学的根拠も示さず、大々的に情報操作を行なっている。実は、「外に敵を作り、内を治める。」の典型的な難癖だが、全くもって理解し難く、許し難い。

 思考深度が浅いノイジー・マイノリティが世界中で騒ぎまくっている。津波の被害に遭い、親族や友人知人を亡くした人たちの辛い心など、完全無視の状態だ。人として、あり得ない。それに対して反応する価値もない。

 だったら、中国や北朝鮮やその他の国々が垂れ流す毒水を科学的分析を行い、堂々と公表したら如何なものか。内政安定のために、外に敵を作るのは、隠蔽体質の国や企業の常套手段として、苦笑するしかない。

<内需拡大>

 これまでの我が国の食糧品貿易全体を見直す良い機会であるとも言える。国内各地では「地産地消」と豪語しながらも、「自給自足」を完全に忘れてしまった我が国。これまでの食糧品輸入の過度な依存から脱却し、内需拡大へ舵を切るべき時がきたのではなかろうか。

 食料品貿易問題で大した影響を受けにくい米国は、内需が熟成しているからこそであるが、日本は食糧品輸入については、安かろう悪かろうの野菜や肉類など、衛生面を含めて信頼度の低いものも無作為に爆輸入している。

<自給自足>

 農林水産政策おいては、農業では水田などの減反で失敗し、その他、補助金や助成金など、すべて金銭で解決している。しかし、これからは我が国に住む人たちの命を支える食糧については、有事も想定内に、可能な限り「自給自足」を推進する必要がある。

 ロシアによるウクライナ侵略戦争では、ロシアが悪意を持ってウクライナの穀物輸出を阻止することで、世界的食糧危機をもたらすことになり、いとも容易く切れそうな食糧品貿易のアキレス腱を目の当たりにすることになった。

 賢明なるは、「外に敵を作り、内を治める。」といった国家や企業とは接点を持たぬことだ。トラブルがある度に、必ず揚げ足を取り、食糧品やらその他の輸入品を貿易戦争の武器(切り札)として使ってくるに違いない。

<地産地消>

 日本には、多くの休耕田があちらこちらに点在している。その水田にすべて水を張るだけでも、温暖化対策に繋がるに違いない。物の本によると、確かに気温は下がると断言していた。

 ご当地の名産である海産物や肉類、その他食材についても、ご当地には美味しいものが残らず、東名阪などの大都市部へ送られているのが現状である。「地産地消」など掛け声だけであり、ご当地の住民たちは、逆に、美味しいものが食べられない状況下に置かれている。

 もっとパワフルな「地産地消」を全国展開できれば、ご当地の名産品が県境を跨いて外に出ることは少なく、ご当地に足を運ばねば、美味しい本物の名産品を食せないという設定も宜かろうと。

<バラバラ大移動>

 よって、ご当地の名産品を食すために、全国移動の旅をしなければ食せず、大変不便そうに思えるが。この狭い日本列島、「ご当地の食を求めるツアー」を展開し、内需拡大に繋げればと思うばかり。万が一、足を運ぶことができなければ、オンラインショップで購入すれば事足りる。

 お盆や年末年始、春休みなどに、同時期に大移動するような古き慣習を捨て、日常から各自バラバラに大移動できる流れを構築すれば、他都道府県への関心も高まり、国民全体が動き出すに違いない。勿論、高速交通インフラの整備も必須であるが。

 山奥の温泉旅館に行って、マグロの刺身が出るような、場違いなメニューは考えものだ。ご当地の食材をふんだんに使った料理の方が遥かに価値があり、足を運んだ旅人の喜びは絶大なるものに・・・。

 本日は、思いつきなる四方山話にお付き合いいただき、ありがとうございました。以下、地産地消の名物駅弁「かれい川」をご参考まで。

<名物駅弁「かれい川」>

 規模は小さいが、鹿児島県の無人駅「嘉例川駅」の駅弁「かれい川」という、すこぶる人気で常に完売の駅弁がある。土日祝のみ営業(要予約)しており、地元の食材で作られる自然いっぱいの弁当だが、ご当地へ足を運ばねば入手不可となる訳で、このような「地産地消」に、大きな価値を見出すのである。

▼名物駅弁「かれい川」公式サイト
https://yamadaya-bento.comLink
▼逸品一筆
https://note.com/chikaonishida/m/m8168b0aad056Link

----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
写真・文責:西田親生


                   

  • posted by Chikao Nishida at 2023/8/30 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp