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2019年カメラライフ・・・

CAMERA


 あっという間の、1年間。2019年を振り返ると、一言で「気合いのないカメラライフ」だった。

 周囲の多種多様な仕事環境の変化もあり、また、レンズ交換でさえも面倒臭がる自分が居たことは間違いない。ここ数年間で、唯一「赤点」の一年となった。よって、印象に残るような作品は皆無に等しい。

 特に、ミラーレスデジタルカメラの進化により、筆者が保有するペンタプリズムありの一眼レフは、バズーカのように重い、そっとシャッター押したつもりがシャッターブレあり、連写も無意味。

 本来ならば、広大な自然を超ワイドで捉えたい気持ちがあるものの、熊本の地で格好の場所といえば、限られてしまう。あちこちで、カメラを構えても、やはり、狭い日本を思い知らされる。

 筆者が主宰している写真愛好家グループ「Obscura Photo Club」には海外からの参加者が圧倒的に多く、特に、ギリシャの古代建造物と透き通るような海を見ると、ため息が出てしまう。

 よって、自然と「侘び寂びの世界」へと入り込みたくなる時もある。染め物であれば、「辻ヶ花」。虫喰いの跡など、今にも椿の花が落ちそうな瞬間や苔むした園に落ちた団栗や落ち葉・・・。

 いろんな人から、筆者の作品は「寂しさがある」と言われる。性格的に全く根暗ではないのだが、どうしても「和」を追究したがる何かがありそうだ。だから、キヤノンよりもニコンを選んでしまうのかも知れない。

 また、ある老舗写真店の店主から「写真は美しいものに限りますよ!」と言われたことがある。「美について」・・・高村光太郎の著書を思い起こしながら、来年の取材スタイルを一変しようかと・・・。


▼2019年1月
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▼2019年2月
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▼2019年3月
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▼2019年4月
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▼2019年5月
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▼2019年6月
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▼2019年7月
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▼2019年8月
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▼2019年9月
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▼2019年10月
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▼2019年11月
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▼2019年12月
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文責:西田親生

             


  • posted by Chikao Nishida at 2019/12/29 05:26 pm

青鷺に人気集まる・・・

▼紳士気取りの青鷺
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 海外の写真大好き人間が集まるFacebookグループに投稿してみた。

 今回、投稿した十数枚の写真の中で、人気が集中したのは「青鷺」。普段は、魚獲りが下手で、動きが滑稽で、ぼーっとしている感じを受けていたが、流石に魚獲りが成功した瞬間の絵面は、キレが良かった。(Nikon D500+Sigma 150-600mmで撮影)

 特に、背景の木々の新緑が水面(みなも)に映り込み、そのボケ具合が抜けの良さを手伝っているのだろうと、自分なりに分析している。シャッタースピードは速めだったので、飛沫もしっかりと写っていた。

 最近気づいた事は、海外の方々の作品の色彩感と筆者のそれとが、かなり違っているのである。お国柄なのか性格なのか、ビビッドで鮮やかな色調を好む写真かも居れば、無音でじとっとした濡れた岩の質感を好む写真家も居る。

 勿論、被写体によって、その色調や表現方法は異なるけれども、日々、国内外の写真家の作品を眺めていると、自分自身の作品の方向性や被写体への距離感など、客観的に見る事ができ、次の取材への意欲が湧いてくるのだ。

 ただ、国内のサイトでは、どうもハード有りきで、高級カメラ本体やレンズを買った買わないといった、自慢話のような作品も無きにしも非ずである。(全く興味がない)・・・海外の方々は、あまりハードへの言及はない。時に、「このカメラを買いたいが、日本ではどう?」程度の質問が飛んでくる程度である。

 Nikonの最上位機種はNikon D5。とても筆者の手が出ぬほど高価なもので、本体のみで60万円以上もする逸品である。高額だから画質や色の表現、高級レンズと相まって、構図さえ良ければ、万人受けする作品ができるのは当然であろうと、勝手ながら考える次第。

 実を言うと、現在、撮影に関してスランプに嵌っている筆者が居る。動物や植物でも、頭の中でその被写体の細胞核までイメージして写してみようかと、妄想を巡らせることもある。質感だったり、凹凸だったり、瞬間的な動きであったりと・・・。

 写真は・・・体調が悪かったり、悩み事が多かったりすると、瞬く間にその作品に、その乱れた心がに滲みこんでしまう。設定を端折ったり、シャッターを切る指が雑だったり、フォーカスが甘かったり、構図が滅茶苦茶だったりと。後から作品を見るのも嫌になる程、愚策ばかりの連続となる訳だ。

 写真撮影は本当に奥深い。一度として同じ絵面が撮れることはない。筆者の作品で少ないのはポートレート。肖像権の問題がその敷居を高くしているのは否めない事実である。しかし、たまたま見知らぬ人を撮影して、Facebookでフレンドになるような、緩いお散歩撮影をしている人も居るようだが、これは、筆者の趣向とは真逆なこと。

 ただ、心の中では、これからは本格的にポートレートに挑戦し、その人の人生を凝縮するような、迫力のある作品が創出できればと・・・。


▼魚獲りに成功した青鷺
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  • posted by Chikao Nishida at 2017/9/2 02:17 am

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