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初詣の出逢い・・・

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 午後11時半頃、オフィス玄関にて、スーパームーンから2日目の月を狙った。あまりにも遥か頭上にあるので、また首に重圧を受けながら撮影したのだった。しかし、なかなか上手く行かない。寒さも手伝い、指先は氷のように冷たくなり、数枚の撮影で終了することにした。

 撮影する中で、頭の中では1月2日の初詣の映像がぐるぐると回っていた。とても不思議な一日だった。

 街の中心部から護国神社まで行くのに、交通渋滞に遭遇して1時間以上も無駄をした。午後3時を過ぎると、陽は傾き始めるので、少々焦り気味の初詣と取材である。

 お参りをして、同神社近くの石橋を渡り、熊本城内へと向かった。途中、お宮さんの方が「お抹茶をおもてなししますので、是非、こちらへおいでください。」と呼び掛けてくれた。

 テントを張り、着物姿の方がボランティアでお抹茶を点ててくれるようだ。聞くところによると、肥後古流のようで、お武家さんのお点前となる。目の前に置かれた抹茶茶碗を手に取り、45度アンチクロックワイズに回し、そこで頂くそうだ。

 寒い中にバンコに腰掛け、お干菓子とお抹茶を頂くと、体の芯が温まった。それから立ち上がり、熊本城内の撮影に向かおうとすると、主宰者の方より話し掛けられた。

 ご年配だがとても元気な方で、滑舌がしっかりしている。肥後古流の歴史や作法から、好みであるという野鳥や山野草、そして生い立ちまで話してくれた。県内財界の重鎮にもお知り合いが多いようで、双方の知人で共通項が見出され、話が弾み45分ほど居座ってしまった次第。

 時計を見ると既に午後4時を過ぎている。慌てて城内に入り込み、光と影を撮影して戻ることに。再び、帰り際に、若い着物姿の女性たちがインスタ映えする映像を撮ろうと四苦八苦してようだった。急に筆者のところへ近寄って来て、「すみません、撮っていただけますか?」と。

 筆者は他人のカメラで撮ることは一切しない人間だが、長時間の会話と焦り気味の撮影中にて、「まあ、いいか。」と思い、カメラを預かり、数枚、逆光にて撮影することにした。一応、Nikonの一眼レフを持っており、マニュアルモードで撮影していたので、ある程度は一眼レフを勉強しているのだろうと・・・。

 初詣からお宮さんのお陰で、素敵な出会いもあり、いろんなところで人々は活躍していることを再認識した訳だが、青鷺や五位鷺にすこぶる興味のある女性に会ったのも初めてのこと・・・何ともまあ、不思議な一日となった。


▼肥後古流と野鳥、山野草を熱く語る西田田鶴子(にしだたづこ)さん 
 ※掲載許可を得ています
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▼熊本県護国神社本殿
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▼熊本城内の光と影
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  • posted by Chikao Nishida at 2018/1/4 04:13 am

暖ったこうて、幸せやなあ!

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 今年は、日頃から足を運んでいた神社と異なり、昨年、梅の花を取材した熊本県護国神社へと足を運び入れた。三人の高齢のご婦人方が、初詣のお参りを済ませて、長椅子に座り込み、甘酒を飲みながら暖をとっていた。冷え切った体を、ここ(写真上)で暖めている。「暖ったこうて、幸せやなあ!」と一人のご婦人が唐突に呟いた。昨年のお札やお守りを感謝の意を込めて焼却する場所は、ご婦人方の暖炉と化していたようだが、すこぶる和やかな構図となった。

 昨年春の大地震に遭遇し、新年の初詣どころの話ではない被災者の方々も沢山いるけれども、人の幸せとい言うものは、モノ・カネではなく、こうような一瞬間の小さな癒しなのだ。野心・野望に満ち溢れ、損得勘定ばかりで動くのが若輩である。高齢のご婦人には失礼な事なのかも知れないが、余命が縮まってくると、普通の人であれば段々と俗欲も薄れ、目の前の細やかな癒しに感銘し、今生きていることへの感謝の意を込めて「・・・幸せやなあ!」と呟くに違いない。

 気づけば、筆者の人生も、既にUターンの復路の人生となっている。若かりし頃の上りの人生は、常に挑戦的であり、無謀で挑発的なところも多々あった。しかし、箱根駅伝ではないが、下りの復路の方が楽に見えるけれども、慎重に自己コントロールを行わねば、例えばの話・・・靭帯を切ったり、筋肉や関節を痛めたり、心に大きな傷を受けたりと、往路よりも復路の収め方が、より一層難しく感じる今日この頃である。

 鳥居の前で一礼し、手水舎で清め、正殿にて二礼二拍一礼。穏やかな午後の熊本県護国神社での初詣を終え、単純勝手に、運気が増したかのように感じた。正殿左側の「不動岩のさざれ石」は、偶然にも筆者の郷里にある不動岩のものだった。そこで宮司さんと立ち話の中で、神風連本陣跡が同神社の中であったことを知り、神道とは何ぞやについて話を聞くことができた。率直なところ、神道とは想定外に宗教色が希薄で、慣れ親しみやすい、日本精神文化論的な存在として受け止めた次第。


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▼境内に咲くヤツデ
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▼不動岩のさざれ石(国歌 君が代参照)
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▼取材風景
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  • posted by Chikao Nishida at 2017/1/5 12:35 am

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