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コンデジに腰を抜かす・・・

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 コンデジを触るのは、LEICAのコンデジ以来、十数年ぶりのこと。実は、先般、長い間使い込み、大変お気に入りでもあった名機のNikon D800とDfが次から次に死んでしまったのである。D800はミラー部分を全て取り替えれば、数万円で修理が可能なようだが、Dfについては「CCD部分に傷があり、その他幕なども取り替えると二十万円近く修理費がかかります!」の返事で、完全にフリーズしてしまった。

 2機については、D800は2009年以来愛用してきたもの、Dfは2013年以来使い込んできたものだった。上記の様な高額修理代を捻出することを考えれば、高機能な新品を1機入手した方が賢明となる。しかし、取材で活躍してくれていた2機が一度に壊れたとなると、今後の取材に悪影響を及ぼす。と言っても、2機とも当時高額だったので、同レベルのものを2機取り替えるには無理がある。

 よって、格下の格下であるコンデジ(Nikon Coolpix p1000)を、日頃の取材機材として使用するか否かの判断を下す事に。

 本日、日頃から足を運んでいる八景水谷公園(熊本県熊本市北区にある湧水公園)へ行き、コンデジを使って花や野鳥を撮影してみたのだった。「コンデジだから大したことはない!!!」が、筆者の頭にあった。このコンデジのレンズは一体型で、24mmから3000mmとある。これは、マクロ撮影もできそうなので、虫眼鏡から天体望遠鏡並みの機能のようだ。片手に持って、コンデジという感じを受けず、結構な重さである。

 十数年ぶりに撮影するコンデジ。画質に関して細かいことを言えば、フルサイズのD800やDfに勝てるはずがない。ただ、小鳥などの野鳥を遠距離から撮影するには、日頃の600mmの超望遠と比較すると、その5倍の超望遠となる訳で、ハラハラドキドキしながら、縦に撮ったり、横に撮ったりと、実験を繰り返していったのだった。液晶ファインダーには違和感があるものの、思いの外フォーカスが良く、手ブレがない。

 撮影したものは以下の通り。従来の機材で撮影したものとは色のり、奥行き感、グラデーション、ボケなどは違うが、超望遠領域での撮影については、BLOG NEWSやSNSにアップする程度の写真であれば、十分なものであることが確認できた。今までコンデジを見下げてきた筆者だが、本日をもって、その高機能さに脱帽し、完全に認識が変わったのである。流石にレンズのNikon。とんでもないレンズを作ったものだ。

 勿論、商用ベースでの撮影となればフルサイズ以上は必須。しかし、日頃の取材ではこの程度と言うと失礼に当たるので、この高レベルのコンデジであれば、景色や野生動物などを撮影するには、事足りると思った次第。3000mmと言っても、カメラに興味のない方にはピンと来ないはずだ。しかし、カメラ好きにとっては、とんでもない超望遠レンズとなる。一眼レフで使用する超望遠レンズでは、3000mmという大物は皆無。

 もし、レンズの受注生産するところに、オリジナルレンズとして発注するとなると、高級外車が購入できるほどの費用が掛かりはしないかと。因みに、市販されている某S社のバズーカの様な超望遠レンズのお値段は、1本二百万円を下らない。そして、重さが30キロ以上もある化け物である。そんなこんなを考えながら、このNikon Coolpix p1000というコンデジをまじまじと見てしまった。聞けば、月のクレーターまでくっきり撮れると言うから、凄過ぎる。


▼コンデジ:Nikon COOLPIX P1000
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▼八景水谷公園の野鳥とサザンカ、紅葉
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写真・文責:西田親生

         


  • posted by Chikao Nishida at 2021/12/3 12:00 am

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