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聴いたことを、メモして箱に入れよ!

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 昔から「聞き上手は話し上手」と言われるように、人の話をじっくりと聞き、相手が欲することをちゃんと話して伝える。それが今日の本題である。ちまたの似非コンサルや似非コーディネータのような、自己満足饒舌型の「話し上手の聞き下手」とは全く質を異にする。

 しかし、どんなに丁寧に話しても伝わらない人が、必ず居る。如何に正論であろうが、重要事項であろうが、思いの外、相手の心へは歪んで伝わってしまう。常に、懐疑的に物事を見る人、自己中、身勝手な人間にその傾向は強い。

 第三者の話に耳を傾け、先ず、聴くことから始まる。途中で水を差すことなく、しっかりと聴くことが大切な事。万が一、あまりに情報量が多い場合は、メモを取らねばならない。第三者の口から飛び出して来た言葉群を、脳内のベルトコンベアに乗せて、瞬時に判断整理しながら記憶の箱に入れて行くのだが、それができない人が圧倒的に多い。

 聞き下手は、第三者の言葉に水を差し、いつの間にか自分サイドの話にすり替えてしまう悪癖がある。よって、どんなに長時間話したとしても、物事が正確に伝わるはずもなく、聞き下手の人へは、本人の思い込みにより、真逆の情報として保管されてしまう。(正論否定と持論正当化のためのデイリールーチン)

 聞き上手は、一度箱に入れた言葉群を、経験というフィルターに掛けて、脳内で前後左右斜めのリレーショナルデータベース(沢山の箱)と照らし合わせ、その話の信憑性を判断するのである。聞き下手の脳内の箱は、ゴミ箱同然で、残飯のように言葉群が混在し、全く整理整頓されていない。だから、無責任にも話をすり替えて、自分サイドの都合だけで事を運ぶのに必死となる。

 世間一般の人たちの大半は、筆者も含めて皆凡人。だから、メモを要する。いつだったか、1970年代の米国ウォーターゲートスキャンダルで、ニクソン大統領が二期目途中で追い遣られたのも、ワシントンポストの二人の辣腕記者の緻密な「メモ」が決め手となっている。

 昨日、「まなミドル」という記事を書いたが、その年代こそ、常にメモをとる癖を付け、人生折り返し地点からの自分磨きに専念していただければと考える次第。

・・・先見塾より(主宰 西田親生)


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  • posted by Chikao Nishida at 2017/12/16 02:39 am

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