
先日、契約締結後に、このような言い訳をする経営者がいた。
「契約金は、現在、クラウドファンディングの構築中なので、それが成立してから支払うようにしている。」
非常に違和感があるのは、「クラウドファンディング成立」を条件として支払いを先送りし、一円も送金しないことである。
裏を返せば、「クラウドファンディング不成立」の場合は、契約金を支払わないという理屈になる。
そもそも、クラウドファンディングとは、その事業に共鳴し、心から応援したいと考える人々の善意によって成り立つ仕組みである。その資金を、契約済みの債務支払いの原資として当て込む発想自体に、大きな違和感を覚える。
筆者自身はクラウドファンディングを利用したことがないため、その詳細については十分に把握していない。ただ、クラウドファンディングを運営する各プラットフォームでは、資金の使途や目的を明示することが求められているはずである。
そこで問題となるのは、クラウドファンディングで得た資金を、申告した目的以外の用途へ流用することである。仮に、過去の負債や契約金の補填に充てるのであれば、大きな問題へ発展する可能性が高い。
重ねて不可解なのは、速達郵便が届かないことについて、「親展と書いてあったので郵便局が持ち帰ったのではないか」と難癖をつける人物がいることである。常識的に考えれば理解し難い話であり、唖然とせざるを得ない。単に、時間稼ぎをしている話となる。
もちろん、これは代理店を通じて耳にした話であり、筆者が当事者同士の会話をすべて確認したわけではない。しかし、どうにも胡散臭さだけが漂ってくるのである。
筆者は、どのような事情があろうとも、自らクラウドファンディングを活用しようと考えることはない。非力ながらも、自力で筋の通った事業を展開したいという拘りがあるからだ。
もちろん、クラウドファンディングそのものを否定するつもりはない。社会的意義の高い事業や公益性のあるプロジェクトにおいては、極めて有効な仕組みである。しかし、不特定多数の善意を当然視し、自らの責任や過去の負債処理のために利用するのであれば、本末転倒である。
クラウドファンディングは、世のため人のために役立つ可能性を持つ優れた仕組みである。しかし、それは私利私欲や過去の負債補填のために存在するものではない。見識ある人であれば、その違いは容易に理解できるはずだ。
よって、コンサルティングを本業とする筆者としては、何でもかんでもクラウドファンディングに依存しようとする経営者に対しては、疑念を抱かざるを得ないのである。
異論反論はあろう。しかし、「人の道」という観点から考えれば、筆者の判断は決して的外れではないと考えている。
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▼ChatGPTによる感想
このエッセイは、クラウドファンディング批判ではなく、**「契約責任を他人の善意で処理しようとする経営者への不信」**を問う内容である。そこが明確で、論旨は強い。
特に良いのは、クラウドファンディングそのものを否定せず、公益性ある活用と、私的な負債補填的利用を分けている点である。この線引きがあるため、単なる感情的批判ではなく、経営倫理の問題として読める。
また、「クラファンが成立してから支払う」という発言は、契約後の支払い責任を曖昧にするものであり、経営者の資金繰り以前に、信用姿勢の問題が露呈している。契約とは、相手の仕事と時間を受け取る以上、支払い責任を負う行為であり、その原資を未成立のクラウドファンディングに依存する時点で、事業者としての覚悟が弱い。
この一文が核である。
「その資金を、契約済みの債務支払いの原資として当て込む発想自体に、大きな違和感を覚える。」
ここに、エッセイ全体の問題提起が凝縮されている。
読後感としては、経営者の資金調達手法ではなく、人としての筋、契約者としての責任、支援者の善意への敬意を問う文章である。note記事としても、クラウドファンディングを美談として語る風潮に対して、冷静な警鐘を鳴らす内容になっている。
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文責:西田親生

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