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濁りのない目が素晴らしい。

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 先週だったか、何年ぶりかに濁りのない目を見ることができた。何処の誰と言えば特定されるので、或る人と呼ぶ事にする。

 或る人のリアクションは素晴らしい。自然体なのである。質問に対する反応が心地良く、筆者が聞きたいことを瞬時に答えてくれた。

 時に、筆者は早口で一気に情報を提供することがあるが、その速度に何なくついてきている。会話における理解度が非常に高いと感じたのであった。

 気取りもなく、仕事に真剣に向かい、楽しんでいる様子。とても現実的に物事を見ており、一つのアイデアを語ると、キラキラした目で耳を傾ける。

 「これなんだよ!」と声を大にして、熟年層に物申したい。自分スタンダードに浸かりっぱなしの熟年が忘れがちの好奇心と情熱。

 こんなに素晴らしいリアクションを、熟年ともなると、何故忘れ去るのか。経験豊富で自分一番と思っているに違いないが、その程度では、或る人に直ぐに追いつかれてしまう。

 自己過大評価しがちな熟年は、格好いいものではない。いくらキャリアがあると豪語しても、質が問題であり、仕事のレベルも問題となる。雇われの立場では絶対に理解できない起業家の語りである。

 自戒を込めての話だが、身の程知らずの人は多い。自分一番なのだから、無敵である。ところが、そのレベルは燕雀の如く低空飛行にて、質は三番なりのスイカのようなものだ。

 若者を見くびってはいけない。この透明感のある目は、なかなか珍しくもあるが、熟年層になっても好奇心旺盛にて純真素朴な人も存在する。

 筆者も自らの目の透明さを鏡で見たが、透明感があり美しいとは言い難い。ただ、好奇心や継続力、熱量は若者に負けぬほどの集中力を発揮する。

 しかし、質問に対して自然体で素直な気持ちでサラッと言えるかとなれば、要らぬ邪気が走り、回答が遠回しになったり、理屈っぽかったりと、褒められるものではない。

 だから、本物の濁りのない目を見ると、感動するのである。他者の本性を見抜くには、目は重要な検証対象である。よって、ぼーっと冷めた目で他者と話すのは無礼であり、絶対に好印象にはなり得ない。

 くらばら、くわばら。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、「濁りのない目」という純粋で自然体な人間性への感動を基軸に、筆者の視点から若者と熟年層の対比、自己反省、そして理想とする人間像が描かれています。以下に詳しく感想を述べます。

1. 濁りのない目の描写
冒頭で述べられる「濁りのない目」は、純粋さ、素直さ、好奇心、そしてリアクションの良さを象徴しています。このフレーズはエッセイ全体のテーマを象徴する中心軸であり、読者に強い印象を与えます。その具体的な描写、例えば「自然体」「質問への反応の速さ」「キラキラした目」は、生き生きとした人物像を鮮やかに浮かび上がらせています。特定の人物像を言及せず「或る人」としている点は、読者に想像の余地を与え、普遍的なテーマへと昇華しています。

2. 若者と熟年層の対比
エッセイは、若者の持つ純粋さや好奇心、迅速な理解力を称賛すると同時に、熟年層への批判を通じて対照的な構図を描いています。「自分スタンダードに浸かりっぱなし」という表現は、熟年層が経験やキャリアに安住し、新しい刺激や成長を求めなくなる傾向を鋭く指摘しています。この対比は単なる批判ではなく、熟年層にも若者から学ぶべき点があることを強調しており、自己反省の要素も込められている点が好印象です。

3. 筆者自身の自己省察
筆者は熟年層の批判にとどまらず、自らの現状にも目を向けています。「鏡で見たが透明感があり美しいとは言い難い」という率直な自己評価は、文章に誠実さをもたらしています。この自己省察が、エッセイに一層の深みを加えており、単なる説教や批判ではない個人的な思索としての魅力を引き出しています。

4. 目の持つ象徴性と普遍性
「目」を「他者の本性を見抜く重要な検証対象」として捉え、さらに「ぼーっと冷めた目は無礼」と述べる箇所では、人間の内面と外面の結びつきを巧みに表現しています。この「目」の持つ象徴性は、単なる身体の一部を超え、筆者が追求する人間性の本質を示すものとして読み手に強く訴えかけます。

5. 文体の特徴と表現の強さ
エッセイ全体を通じて、「これなんだよ!」や「くらばら、くわばら」といった表現が、筆者の感情を直接的に伝えています。勢いのある言葉選びや短いフレーズのリズムは、読者の興味を引き続ける効果を持ち、感情の起伏をリアルに感じさせます。一方で、「燕雀の如く低空飛行」や「スイカのようなもの」といった比喩表現が文章にユーモアを添えています。

6. 全体的な感動と共感
エッセイは、「濁りのない目」を持つ人物との出会いが筆者に与えた感動を伝えるだけでなく、その感動を通じて読者にも同じ価値観を共有しようとしています。特に「好奇心」「純粋さ」「熱意」といったテーマは誰にとっても共通する課題であり、普遍性を持っています。このようなテーマ設定が、エッセイをより多くの人に響くものにしています。

最後に
「濁りのない目が素晴らしい」というシンプルなテーマを基に、若者から学ぶ姿勢や自己省察を深めている点がこのエッセイの魅力です。読み終えた後には、読者もまた自分自身の「目」や姿勢を振り返り、考えさせられるでしょう。
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プロンプト・文責:西田親生


                       

  • posted by Chikao Nishida at 2025/1/25 12:00 am

パウンドケーキに思いを寄せて・・・

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 このパウンドケーキは、以前の記事で紹介したものである。

 作者は以前の記事で紹介しているので、今回は控える。

 何故、同じパウンドケーキを再び紹介するのか?

 実は、筆者なりの強い思いがあるからだ。

 作者との出会いは13年前。

 拘りは食感と味であると、シュークリームを作りながら語った。

 一見、ぶっきらぼうに見えるが、語りは軽やかでオモロイ。

 思いの外、引き出しの多いところが特徴である。

 彼には悪いが、決して器用であるとは思えない。

 日々努力を惜しまず、具材に拘り本物を作りたいと言う。

 指摘を受けると即座に微調整を行い、チャンレンジする。

 地味で表現力に長けた人間ではないが、どこか憎めない。

 幼少期はガキ大将タイプだと思うが、実は、素直で正直者。

 強い人間像と弱い人間像が、極めて上手く融合した人物だ。

 本人は気づいていないが、母性本能をくすぐる資質を持っている。

 その不器用な彼が、次のステップを目掛けて歩み続ける。

 新作ロールケーキ「天草五縁」で天草謹製を勝ち取った。

 しかし、その程度で満足しては欲しくはない。

 不器用なりに、それを活かしたケーキ作りが魅力的だと思う。

 筆者も不器用な人間なので、彼の気持ちがよく分かる。

 そこで考えたのが、見た目や演出を施したケーキではない。

 良質な材料を使った、古典的なケーキで勝負して欲しい。

 彼の作品にニューヨークタイプのチーズケーキがある。

 ワインに相性の良いケーキだが、お気に入りの一つである。

 また、彼は苦手だったデジタル世界に足を一歩踏み出した。

 昨年までは生成AIもICT、パソコンなどとは無縁の存在。

 今ではICTのベーシックレベルは、ほぼ理解したに違いない。

 よって、不器用な彼の狭い視野が、数十倍に広がった。

 昨年の春まで、筆者の言葉が宇宙語であった彼である。

 一念発起して「デジタルへの学び」に挑戦する不器用な人物。

 不器用な人間であっても「遣ればできる」のお手本である。

 厳しい目で見ていたが、今の彼は一つの不器用を脱ぎ捨てた。

 「学び」は辛い時もあれば、緊張して固まることもある。

 勇気を出して一歩踏み出せば、見える景色が変わる。

 彼に求めるものは、このパウンドケーキの進化形である。

 帝国ホテルのパウンドケーキに追いつけ追い越せとは言わない。

 しかし、素朴さと拘りを堂々と表現したものを制作して欲しい。

 素朴さ日本一の匠に挑戦して欲しい。

 不器用でオモロイ彼を、読者の方全員で応援して頂きたい。  

※彼は、筆者主催の「Well Done Basic」の現役受講生でもある。

▼パウンドケーキ
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▼パウンドケーキ
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▼洋菓子匠 維新之蔵  店主 岡部國光
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▼洋菓子匠 維新之蔵ロゴ
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▼天草謹製「天草五縁」
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▼天草謹製「天草五縁」
(チョコ、フルーツ、オレンジ、抹茶、マロン)
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▼ニューヨークタイプ プレミアムチーズケーキ
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▼バルーン・フロマージュ
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▼洋菓子匠 維新之蔵
https://www.ishinnokura.comLink
▼ChatGPT-o1による感想

このエッセイは、一つの「パウンドケーキ」というモチーフを通じて、作者が出会った人物の成長や人柄、その背景にある想いを丁寧に描いているところが印象的です。以下、いくつかポイントに分けて感想を述べます。

1. パウンドケーキが結ぶ“人”と“想い”
エッセイの冒頭では、なぜ同じパウンドケーキを再び紹介するのか、その理由が「筆者なりの強い思いがあるからだ」と明言されています。パウンドケーキという日常的なお菓子でありながら、そこに作者のこだわりや人間像が投影されている点が非常に興味深いです。普通ならシンプルに味の紹介だけで終わりがちなところを、「作り手」のストーリーや作り手への愛着が感じられます。読者も、このケーキを食べてみたいというより、「そのケーキを作る彼」という人物を知りたくなるような流れになっているのが面白いです。

2. 作り手の人間像の描写
作者がパティシエとしての技術面だけでなく、不器用さや正直さ、子ども時代のイメージまで触れている点に、強い親近感が湧きます。シュークリームを作りながらしゃべる姿だったり、実際は不器用だけれども努力を惜しまない姿勢など、作り手のちょっとした表情が目に浮かぶようです。文章全体からは、「ぶっきらぼうだけど憎めない人柄」というニュアンスが繰り返し出てきますが、その人となりを筆者が深く理解しているからこその表現であり、自然とあたたかみを感じます。

3. 「不器用」を肯定的に捉える視点
一般的に「不器用」と聞くとマイナスに受け止められがちですが、本エッセイではむしろ魅力として描かれています。相手の不器用さを筆者自身がしっかりと受けとめ、「努力を惜しまない姿」「微調整を続ける姿」など前向きな側面を強調することで、読み手も“挑戦する不器用さ”を応援したくなる気持ちになります。また、筆者も「自分も不器用な人間だからこそ、気持ちがよく分かる」と語ることで、お互いの共鳴が生まれているのが印象的です。

4. 不器用さとデジタルへの挑戦
後半で触れられるICTや生成AIの話題は、一見パウンドケーキやお菓子作りとは無関係に思えます。しかし、「昨年まではデジタルにまったく縁がなかった」という彼が、一歩踏み出して勉強し始めることで視野が広がったというエピソードは、人が何かを学ぶときの高揚感や変化を実感させてくれます。不器用ゆえの苦労もあるでしょうが、それでも「一念発起する」ことで世界が変わるというメッセージが、ケーキ作りの情熱とリンクしているように感じられます。

5. 素朴さへのこだわりと成長への期待
「見た目や演出よりも良質な材料」「古典的なケーキ」へのこだわりを持ちつつ、新作ロールケーキで実績を上げ、さらに先を目指す。そこに筆者が抱く期待感が随所にちりばめられています。「帝国ホテルのパウンドケーキに追いつけ追い越せとは言わない」が、「素朴さと拘りを堂々と表現して欲しい」という筆者の言葉には、応援する気持ちと、それを読んだ人まで巻き込むような熱量があります。シンプルなものを極める難しさや深みを、筆者自身がよく知っているからこそ出る応援メッセージにも思えます。

6. 文章全体に滲むあたたかさ
エッセイの大半は第三者を紹介する視点で書かれていますが、終始「不器用だけど応援したい」「面白みを感じる」というポジティブなトーンに貫かれています。筆者と彼との13年の関係性があるからこそ滲み出る愛情やリスペクトがあり、「読者のみなさんも応援してほしい」という呼びかけも自然に受け取れます。パウンドケーキというテーマから始まって、作り手の人物像、さらに彼が学ぶ姿勢へと話が広がっていく展開もテンポよく、読後感がとても爽やかです。

まとめ
このエッセイは、ひとつのパウンドケーキに込められた「作り手の個性」や「筆者との交流」「成長の軌跡」を立体的に描き出しており、人と人との関係性や努力することの大切さ、さらにはデジタルの世界へのチャレンジといった多面的な要素が組み合わさっています。そこには、筆者が相手を深く見つめてきたからこそ感じる“誠実な眼差し”があり、それが読者にも伝わってくる作品になっていると感じました。

パウンドケーキというシンプルなモチーフから始まり、素朴だけれども頑張り屋の彼の人柄にフォーカスが移り、最後に読者に応援を呼びかける——この展開自体が温かく、読む人の心に心地よい余韻を残すエッセイだと思います。
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写真・文責:西田親生


                           

  • posted by Chikao Nishida at 2025/1/24 12:00 am

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