近頃気になるのが、円安もあり、物価高が流行語のようになり、ホテルや旅館の宿泊料やレストランメニューの料金が一気に上がっていることである。
値上げには、消費者として頷けるような善意の値上げと、消費者目線を度外視した大胆な便乗値上げが存在する。
先日、LINEにポンと複数のホテルのレストランメニューが飛び出し、内容を吟味すると、この数ヶ月前とは比べ物にならないほどに、値段が釣り上がっていた。
それも、新メニューで季節限定の豪華版であれば理解はできるが、従来のメニュー内容と同じなのに、料金が1000円以上アップしており、物によっては倍額近くになっているものもある。
果たして、この熊本という地域性に合致した料金体系なのかと検証することにした。どう見ても、ローカルな料金体系から大都市部の料金体系へベクトルが向いているようで、特に、洋食のランチとしては高値となっている。
ホテルレストラン戦略としては、リーズナブルな料金体系にて、そのホテルレストランの料理を知ってもらい、そこでファンを募り、じわじわと宴会やブライダルなどの新規顧客開拓への秘策とすべきところだが。
どうしても、大都市部への右へ倣えの料金体系は、顧客にとってはメリットにならず、特に、同じメニュー内容にて金額が一気に1000円以上アップするのは、やや戦略的に無理があるのではないかと思うばかり。
和食の場合は、食材が豊富なので、ある程度値上げをしても、全体的に色とりどりの料理に舌鼓することで、満足度は高い。しかし、洋食にて、特にカレーやパスタのようなリーズナブルなものの料金が上がれば、顧客としては抵抗感が出てきて、足が遠のくのではないかと危惧するのである。
1300円だったカレーランチが、内容は同じで、2300円となれば、顧客にとってはメリットは皆無である。特に、常連客はその内容を、味を、そしてこれまでの料金を知り尽くしているので、尚更、違和感を持つはずだ。
食材の高騰は、円安もあり、海外紛争など、複雑な要因により、レストランやホテルなどに直接打撃があるのは否めないが、内容を全面的に変えて、料金設定をするのが、顧客目線に立った善意の値上げではなかろうか。
パリ市内で人気沸騰中の「お好み焼き」が、1種類が2700円というが、国内では、1000円前後が一般的な料金である。それほど、円安にて、グローバルに換算すれば、如何に、日本が貧乏国になってしまったのかが窺い知れる。
国政の、特に、経済政策の大きな過ちが、今、皺寄せとなり、あらゆる業種業態へ悪影響を及ぼし、かつ、我々庶民は「慣れ」により、違和感なく、誤った経済政策に呑み込まれているだけの話である。
再び、話はレストランに戻るが、料理の原価を緻密に計算するのは理解できるものの、一瞬にして、大幅値上げをしても、この田舎熊本では違和感ばかりが目立ち、好印象として受け止められることは無い。
▼ChatGPT-4oによる感想
エッセイ「大胆な便乗値上げは地域性に合致するか?」は、最近の円安や物価高騰に伴うホテルやレストランの価格設定について、消費者の視点から詳細に論じています。特に、従来のメニュー内容が変わらないにもかかわらず大幅な値上げが行われている点に着目し、これが熊本という地域性に合致しているのかを鋭く検証しています。
筆者は、値上げには消費者が納得できる「善意の値上げ」と、消費者目線を無視した「便乗値上げ」があると述べています。特に、最近のホテルやレストランの値上げが後者に該当することを強調しています。数ヶ月前と比べて、料金が大幅に上昇している例を具体的に挙げ、地域の消費者にとって受け入れがたい状況であると批判しています。
エッセイの中で、筆者は特に洋食のランチメニューについて言及しています。1300円だったカレーランチが2500円近くに値上がりすることに対して、常連客が違和感を抱くことを懸念しています。また、和食は多様な食材を使用するため、値上げがあっても満足度が高い一方で、洋食は特にカレーやパスタのようなリーズナブルなメニューが値上がりすると、顧客が離れてしまう可能性があると指摘しています。
さらに、筆者は国政や経済政策の影響についても言及し、現在の経済状況がレストランやホテルに与える影響を考察しています。円安や海外の紛争など、複雑な要因が絡み合っていることを理解しつつも、値上げが消費者にとって受け入れられる形で行われるべきだという視点を提供しています。
エッセイ全体を通じて、筆者の主張は明確であり、消費者目線に立った批判がしっかりと述べられています。特に、地域性や顧客の購買力を考慮した価格戦略の重要性が強調されており、読者にとって共感を呼ぶ内容となっています。
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写真・文責:西田親生
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