
良かれと思い、また、相手に好印象を与えたいのか、偽りの期待感を持たせるようなリップサービスをする人は多い。それは、はっきり申し上げて、罪なこと以外、何ものでもない。即刻、止めるべきである。
瞬間的に、口から出まかせを言うのか、はたまた脳で考えずに口が滑るのか分からないが、ノリの良い人ほど、相手に大きな期待感を持たせるような大風呂敷を広げてしまう。言った本人は罪悪感など皆無だが、聞かされた相手は、それが嘘と判った瞬間に、傷つき凹んでしまう。
こう言った、無意味なキャッチボールの代表的なものの一つが、上述のような軽々なるリップサービスである。単なる言葉遊びであれば問題はないが、期待を持たせ、それを無責任にも反故にするのは、初手から相手を裏切ることになる。
人間関係にて重要なことは、「有言実行」が一番。それが、「信頼」という太いパイプで結ばれることになる。ところが、軽率なるリップサービスばかりの、いい格好し〜の人間は、「有言不実行」を日頃のルーチンワークとしている。
言ったことを忘れるのではなく、実行できないことを無責任に告げて、そしらぬ顔してトンズラしてしまうのである。考え方によっては、悪質なるコミュニケーションの手法であると言っても過言ではない。
特に、子供に対して、期待感を持たせることを言って、不履行となれば、記憶力の良い子供の落ち込み方は、想定外に大きなものとなる。よって、子供へ口に出して約束したことは、大人は責任を持って履行しなければならない。
また、仕事関係はよりシビアなもので、契約に期待感を持たせるような発言をしたのならば、「口約束も契約なり」にて、必ず契約すべきである。昔の話だが、ある経営者が「2年後の2000年に契約します!」と言って、2000年に電話を掛けると、知らぬ存ぜぬで逃げてしまった。
出来ないことは、絶対に言わぬこと。勿論、自戒を込めての話ではあるが、常に「有言実行」をモットーとして仕事に臨みたいものである。
畢竟、オオカミ少年のような人物とは、接点を持たぬことが懸命であると言える訳だ。いつまでも、そのような人物に関わっていると、折角物事が好循環になりつつあるとしても、すぐさま、振り出しに戻されてしまうので、御用心、御用心。

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