
「朋有り遠方より来る」・・・
何と30年ぶりの再会である。初対面は、確か、筆者がMac Office(D&Lリサーチ社)を熊本市に立ち上げた翌年、1991年にApple Japan(東京)を訪ねた時に対応してくれたのが、写真下(右)の安西正育氏だった。当時、CANONがApple Inc.の総代理店であった頃に、その全国誌に「熊本にMac Office誕生!」というタイトルで、デカデカと記事が掲載されたので、同氏が様子を伺いに、わざわざ熊本へ足を運んでくれたのである。
現在、同氏はベビカム株式会社の代表取締役であるが、Apple Japan時代に、Focal Pointの恩田英樹氏など、当時、最先端を走るエキスパート軍団を紹介してくれたのだった。それから30年近くが経つが、有難いことに、同氏をはじめ、恩田氏ともネット上で繋がり、現在に至っている。同氏とは、ベビカム社を立ち上げる前後も連絡を取り合い、その動静はネット上でいつでも確認することができていた。
今回、同氏との再会は、数年前に電話で話したことが発端となるが、互いにメラメラと燃え上がるものがあり、双方無意識の内に、今日と言う目出度い日を迎えたのである。よって、安西氏にとっても、筆者にとっても、2021年11月14日(日)という日は、記念すべき素晴らしい1日となった。
久しぶりの再会に、昨日熟睡することができず、朝から同氏を待つことにした。集合場所を熊本ホテルキャッスルとしていたので、同氏がタクシーで到着する頃に、ホテル玄関にて待ち受けることにした。日曜日で道が混んでいるのか、熊本駅から同ホテルまでは時間が掛かりそうだ。と、心配していた矢先、玄関にタクシーが到着。タクシー料金を支払い、さっと降りる同氏の顔を見て、雰囲気は全く昔と変わっていなかった。
30年ほど前に訪ねてくれた時は、水前寺成趣園を散策するほど時間的に余裕はあったが、今回は、完全にビジネスライクな流れで、外界とは遮断した環境にて、到着するや否や、打ち合わせを開始した。互いに、テーブルの上に置いたMacBookを開く。同氏がNodeアプリを使い、全体像と個々の説明をしてくれる。30年ぶりとは思えぬほど、全く違和感なく、筆者も対面にて作業を進めて行った。
昔話をする暇など無く、次世代への贈り物として、新プロジェクト構想を互いにキャッチボールしたり、最新アプリを使っての近未来へ向けてのネゴシエーションが続いた。ランチはそこそこに、サンドイッチを口に咥え、18時からスタートする脇宮盛久作の「晩秋の宴」を気にしながら、一気に4時間ほどの会議を終えたのだった。サンドイッチは既に胃袋から去ったようで、和食が入る空洞は十二分にできている。
先般も同氏に話したが、初対面の時から、将来的に何らかの接点が生じて、ビジネスを展開するのではないかという勘が働いていたのだった。よって、30年越しに、その勘は的中した訳だ。これから、具体的にどのような展開になるかは未知数であるものの、基本合意はまとまったので、弊社は可能な限り、ベビカム社の今後の更なる全国展開に向けて、サポート役になれればと。会議終了間際に、筆者を唐突に「ICTドクター」と呼んでくれた。(苦笑)
話は前後するが、同氏が以前勤務していたのは、Apple Japan。スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック(ダブル・スティーブ)二人が、ガレージファクトリーで開発(発明)したのが、Macintosh(Apple Inc.)であることは周知のことだが、そのMacintoshを筆者が初めて入手したのが1984年だった。同氏が筆者を「ICTドクター」と呼んでくれた時、1984年に初めて出逢ったMacintoshのスイッチをオンにした瞬間の、プーンという起動音と画面のMac smileを思い出したのである。実に懐かしい、「瞬間」である。
今回の再会は、或る意味、Macのお陰であるが、今日と言う日は不思議なピンポイントでの再会が続いた。以前、或るグルメ友達(東京在住)を安西氏に紹介しようと思い、グルメ友達の事を既に話をしていた。また、グルメ友達へも安西氏の事を話していた訳が、今まで何年も実際に紹介の機会がなかったのが嘘のように、本日、同ホテル内の某所にて、ピンポイントでその人物と遭遇し、三者が合体したのである。
これもまた、本日の大きな収穫でもあり、これからの新たなプロジェクトにも絡んでくれないかと、期待が膨らむばかり。ビジネスとは、信頼できるパートナー作りから始まるが、本日のように、無駄無理なものが全く目の前に存在せず、全てがガラス張りにて事を進めると、互いのワクワク感が加速度を増して増幅して行く。熊本という地は、結構、人を悪く評価する傾向にあるけれども、やはり、本物は全く異なる次元に存在していた。
末筆ながら、今回の「晩秋の宴」を創ってくれた脇宮盛久料理長に心から感謝申し上げる次第。料理の詳細については、明日の記事で取り扱う予定であるが、本当に一つ一つの料理が逸品揃いで素晴らしく、安西氏が「すみません。食べるのが遅くて。しかし、この芸術的な心の籠った料理は、一つ一つをじっくりと食したいので!」と、脇宮流の会席料理を絶賛、堪能してくれたのである。これで、筆者の今日の役割は完結となった。
▼30年ぶりの再会(右が、安西正育氏)

▼「晩秋の宴」

▼脇宮盛久料理長

▼前菜

◎ベビカム公式サイト
https://www.babycome.ne.jp

◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
https://www.dandl.co.jp/

◎ロゼッタストーンBLOGニュース
https://www.dandl.co.jp/rsblog/

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