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自分が行ったことが、筋が通っていなかったり、真意が相手に伝わらなかったり、予測した結果とは真逆だったりする人がいる。原因は、何かを行う場合に、全てに整合性があるか否かの判断がつかないまま、強引に決断を下すからである。
根っからの慌て者だったり、後先を考えぬ人だったり、原因結果の流れをシミュレードできない人であるが故に、思わぬ結果となる訳だ。それが、日常茶飯事となれば、思考回路が麻痺するだけで、負のスパイラルに陥るばかり。
数学の証明問題やら、マシンランゲージのIF文などが苦手な人は、決断を下す前の、自問自答する大切な前戯を端折ってしまうから、そうなってしまう。よって、「もし・・・だったら?」の自問自答の癖を付けることが必要だ。
結論を急ぐから、プロセスを度外視して突っ走る。何事も速ければ速いほど良いかも知れないが、その決断に至るまでのプロセスが重要なポイントとなる。また、予測する結果の別解までを考えれば、理想的な結論に至ることになる。(しめしめ)
毎回、思いもよらぬ結果に至るのは、いつも自分の事ばかりを考える悪癖も一つの要因と言える。少しでも対象となる人の立場になって考えないから、見事なまでに最悪の結果として、自分に火の粉が降り掛かってくることになる。そこに、気づいて欲しい。
特に、サービス業であれば、客ありきの業務である。人を相手とするからには、常に客の立場を考え、どの方程式が最適な結果を齎すかを考えなければならない。そこで、自分の都合ばかりで決断を下せば、客を激昂させる危険性は高くなる。
常に、「もし・・・だったら?」のIF文を自分に投げ掛けることである。そこには自分の主観を混在させるのではなく、「自分が客の立場だったら、どうすれば良いのか?」を考えれば、理想に近い正解と別解がいくつか浮上してくるはずだ。
ここで、自分自身を客観的にどのようなタイプの人間かを分析してみよう。慌て者?良い格好するタイプ?面倒臭がり屋さん?考えがいつもまとまらず説明が苦手な人?失敗に怯えるタイプ?・・・いろいろ、あろうかと・・・。
仕事はできるだけシンプルに考え、IF文のリハーサルを何度もやっておけば、大失態をすることはない。また、逆説も考えてみる余裕があれば、鬼に金棒である。つまり、物事を複雑に考えれば考えるほど、失態は増えるばかり。
上司がどう見るだろうか?同僚が賛成するだろうか?お客が怒りはしないだろうか?・・・など、ネガティブ要因ばかりが頭に充満していると、体全体が固まり、仕事は何一つ円滑に進むことは無く、生汗を拭き拭き状態となる。
報告も、先ず、結論が先だ。上司へ報告する場合、堂々と結論から語り、上司が疑念を抱き嫌味っぽく突っ込みを入れても、IF文のリハーサルを行なっていれば、間、髪を容れず、上司の異論をさらりと論破できるようになる訳だ。
学びにおいては、「知識」ばかりを増やしたとしても、何も役に立つはずはない。「知識」の上層に位置する「知恵」が最も重要であり、その「知恵」により正確な「判断」を下すようになれれば、初めて、一端の仕事人と言える。
勿論、結果はIF文から得られた、方程式の証明が、理想に最短最適な結果を齎すことになる。前述の様に、正解は一つとは限らないので、時には、別解を敢えて試してみても面白いかも知れない。
固定観念に縛られず、前例がないからと恐れず、常に、整合性を求めて物事を考える癖を付けると、切れ味のよい仕事人になる可能性は大となる。勇気を持って、IF文を自分の頭の中に投げ込み、シンプルに0か1か、白か黒かで整理整頓を行えば、自分自身も大満足の理想的な結果が眼前に・・・。
日頃から、自信喪失しつつある貴方であれば、騙されたと思って、上記を日々試されては如何だろうか!?・・・諄い様だが、「何事もシンプルに!!!」である。万が一、大失態しても死ぬことはないのだから、前に一歩踏み出して欲しいものである。
これが出来れば、難癖や不慮の事故へのトラブルシューティングは、楽々となるはずだ。最後に重要なことは、判断に至るまでに、絶対に「嘘」を組み込まないことである。もし、自分が楽するために「嘘」を組み入れれば、シンタックス・エラーとして、結果としては最悪の事態に直面することになる。


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