▼ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)

いつもながら仄々と見ているのが、ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)の厨房での、指導する先輩と学ぶ後輩の姿である。
勿論、ここはガラス張りなので、なかなか指導は遣りづらいところでもあろうが、料理人としては、現場での直接指導は欠かせない。
我々が新聞社時代を思い出せば、常に「スパルタ教育」であり、ディテールを一切教えられることもなく、「見とけ!」の一言で終わる。
正直、指導者としては失格であり、また、学ぶ者としても「何を見ておかねばならないの?」程度で、会話が成り立たず、心が伝わらない。
料理人に必要なことは、感度の高い「五感」と「創作意欲」、そして「センス」。これが三位一体となり動き出すと、一端の料理人となる訳だ。
また、これら写真を見ていると、本当に、仄々している。会話があり、表情が穏やかで、一つ一つを確認しながら教えている。そして、頷く。
私が常に提唱するのは「称賛のマネジメント」。その人物の資質を見極め、その能力を引き出す最高の「トリガー」なのである。
それを、今も尚、「昭和の精神論」にて指導したとしても、九分九厘失敗に終わってしまうことを、経営側は気付くべきである。

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