▼記事内容と写真は関係ありません

最近、或る商品のネーミングとキャッチコピーを見て、苦笑を通り越し、身の毛がよだつことがあった。ネーミングはそこらに転がっているような、在り来たりのもの。且つ、キャッチコピーは的外れで、日本語になっていない。
本来ならば、製作者がネーミングを行い、それをブラッシュアップするのならば問題はない。しかし、製作者が若いのか、周囲の上司や広報担当者が集まり、あれやこれやと言って決めている。勿論、キャッチコピーも同様に。
そのプロセスを窺う中で思ったことは、文才なき人たちの集まりが、ネーミングとはこれ如何に!?となる。また、製作者の拘りを十分汲み取ることもなく、既に、単語を寄せ集めただけのキャッチコピーが印刷されているのだ。
企業のピラミッド構造なのか、若手起用は実に素晴らしいことだが、重要なネーミングとキャッチコピーの段階で、上司や他部署の担当者が覆い被さり、残念ながら、商品イメージが台無しになっているのであった。
これが地方の中小企業におけるプロジェクトの進め方かも知れないが、そのネーミングとキャッチコピーに対する、製作者の感想なり、本音を聞きたくもなる。余りのやっつけ仕事に、製作者が可哀想に思えてならない。
製作者は完成に至るまで、五感を研ぎ澄まして、何度も何度も試作を繰り返したに違いない。その繊細なる商品の仕上がり具合を、センスなきネーミングと荒削りのキャッチコピーにて、全く訳の分からぬ商品に見えてしまうのであった。
無知で、過信で、自己満足な世界ほど、怖いものはない。・・・これもまた、「年功序列」における負のスパイラルの一つなのであろうか。


◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
https://www.dandl.co.jp/

Comments