
食の原点は「和食」にあり。四季折々の自然の恵みをふんだんに使った料理が、眼前に広がってくる。
2018年9月19日に熊本市中央区新屋敷に移転オープンした「えのきぞの」。同店に足を運ぶようになって既に十数年が経つ。食せば食すほど、一つ一つの食材の魅力が伝わってくる。ここまで手の込んだ料理をサーブする食事処は、そう多くはない。
失礼な話だが、傍目で見ていて「商売下手」、「宣伝下手」だと、こちらが心配するほどに、余りにも拘り過ぎている感がある。日本古来の伝統を受け継ぐ「和食」となると、手が抜けないのは良く理解できるが、やはり気になってしまう。
食材も、旬の食材で新鮮なものを、新鮮な内に、できるだけ早くお客の口に入れるかも、同店の一つの拘りである。過去にも触れたが、今人気の「えのきぞの弁当」には、原則として揚げ物を添えない。揚げ物は挙げて直ぐ食すのが一番旨いという理由からだ。
日本人にとって、和食が一番の健康食だと考えるが、洋食文化が日本上陸して以来、本物の和食を知らない人の方が増えてきている。日本人はすこぶる適応力もあり、吸収、応用が早いので、東京が世界の台所のように、世界に誇れる食文化が栄えている。
ミシュランも認めるナンバーワンの世界の台所が、日本にある訳だ。しかし、大都市部では地価も高く、食材も高く、人件費も高い。よって、熊本市内にある「えのきぞの」の料理と同等のものを食すとなると、数倍の料金を支払わねば食すことは不可となる。
それを考えれば、水良し、空気よし、山の幸海の幸良し、料理人良しとなると、この熊本の地で季節折々の旬の食材を使った「和食」を食しても、驚くほど安価で、大都市部から往復の交通費をかけて、「えのきぞの」の料理を食しても損はない。
何故なら、大都市部における某五つ星ホテルにて鉄板焼きを食せば一人前5万円、また、高級中国料理のコースを食せば4万円以上が必要となることを考えるだけで、お得感が4倍増することになる。・・・是々非々、拘りの和食処「えのきぞの」の料理をお試しあれ!
▼6月のランチ コース雅 3500円(税別)

●先 付 とろろ豆腐 いりだし
●前 菜 胡瓜とくらげの胡麻クリーム和え もずく さつまいも
無花果 海老 青唐 枝豆 蓮根の黄身寿司
●椀 物 本日のお吸い物
●向 付 お刺身
●焚合せ 加賀茄子 小芋 たこ
●揚 物 キスの天ぷら 新生姜とトウモロコシ アスパラ レモン
●焼 物 本日の焼き物
●飯 物 土鍋ごはん
●汁 物 味噌汁
●甘 物 紫陽花
<えのきぞの>定休日:月曜日
〒862-0975 熊本市中央区新屋敷1丁目9-19濫觴77A TEL: 096-211-5525
◎えのきぞの公式サイト
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