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▼オーナーの徳丸春樹さん

　熊本県北部の山鹿市菊鹿町に、本格的なピッツァレストラン「里山ピッツェリア Carpe_Diem（カルペディエム）」がある。

　外食文化が皆無に等しい地域ではあるが、新たな食文化発信基地としての役割を果たすべく、一昨年の熊本地震直後にオープンした、素敵な食事処。現在では、記念日や小パーティなどでも利用客が増え、本格的なピッツァやパスタに舌鼓。

　特筆すべきは、拘りのアパタイザーであろうか。パルマの生ハムも久しぶりに食したが、その香りや食感、喉越しで、一瞬にして、目の前をイタリアの微風（そよかぜ）が吹き抜けていった。イタリア縦断で各地のピッツァやパスタ、リゾットを食した経験があるものの、欲目で見てもルーフ・トップ（ローマ）で食した料理よりも繊細で美味であった。

　ピッツァの特徴は、塩分やオリーブオイルが控えめで、すこぶる軽めの印象を受けた。巷では、どっかりするピッツァが多いけれども、同店のスタイルの方が正統派ではなかろうかと思いつつ、じっくりと一つ一つの食材を楽しませて頂いた。

　とにかく同店のオーナーや奥様は、グルメに目がない。国内外のグルメを食べ尽くす勢いで、グルメ四方山話が盛り上がる。先般、初めてお会いした時に約束していた、筆者が書き綴った「如水（逸品一筆）」を持参し、皆でフレンチ、イタリアン、中国料理、和食、ステーキなどの各ジャンルの料理シミュレーションを楽しんだ次第。

　因みに、同店の営業日は、木曜日から日曜日（11:30-14:30）と変則的ではあるものの、グルメ通にはたまらぬ食事処として、是非お勧めしたい。勿論、足をお運びいただく場合は、事前に電話でのご予約を！！！

※Carpe Diemとは、ラテン語で「今を楽しめ！／この瞬間を大切にしろ！」という意味らしい。