
数十年に一度と言われるような、凄まじい豪雨が日本全国を襲った。
熊本県北部の菊池川も岩野川なども大変危険な状況だったと、川岸に近いところに住むご婦人が言っていた。夜中もザーザーと雨が降り続き、ほとんど眠れなかったと・・・。熊本市内も分厚い雨雲に覆われ、雨樋など役立たずの状態であった。
6月23日から始まった「鹿央古代の森 里やま蓮まつり」。熊本県北部の空には少し光が差し込むような気配だったので、午後から車を走らせた。広域農道の両脇は土砂降りの雨で泥や草が散らかっていた。道路の凹んだところには、大きな水溜りができており、その上を走らざるを得ない。時にはステアリングを取られることもあるので、徐行が無難。
広域農道は交通量は少なく、信号がほとんどないので、オフィスから35分ほどで鹿央古代の森の駐車場に到着した。豪雨の後というのに、駐車場は警備員がいるほど、結構な数の車があった。先ずは、石段を登ったところにあるやすらぎ館にて腹拵えである。本日はカツ丼を頼んで食したが、実は今回で6回目のカツ丼となった。
それから、古代蓮園を歩き回り、雨に打たれた蓮の花々や葉、更に睡蓮を撮影して行った。流石に雨が強かったのだろうか、折角咲いた大輪の蓮の花は下を向いたものもあり、花びらの形が崩れたものもあった。
しかし、まだまだ蓮の花々は、次から次へと咲いてくるようで、一眼レフカメラを持ったカメラマンも含め、あちこちでシャッター音が鳴り響いた。今回の豪雨で死者や行方不明者が多く出ているという悲しいニュースを見ると、目を覆いたくなる。普段の自然はこの蓮園のよう美しいけれども、時には人間の生活を脅かすな怖い毒針ともなる。
つい最近までは、日本は安全安心な国だと平和呆けのように思い込んでいたが、毎年のように災害に見舞われていると、どうしても、安全安心とは思えない。災害の可能性が高い場合、身の安全を確保するのが最優先であるけれども、咄嗟に牙を剥く自然に対して、本当に瞬時に対応できるのか否か、正直なところ自信があるとは言えない筆者がいる。
何はともあれ、同蓮園には豪雨の後の静けさが戻っていることに、胸を撫で下ろした次第。






◎鹿央古代の森 鹿央物産館
熊本県山鹿市鹿央町岩原2965/TEL 0968-36-3838
物産館営業時間 10:00~17:00(直売所8:00~)
※定休日:月曜日(祝日の時は翌日)
※季節限定の料理は要予約(電話にてご予約ください)
▼鹿央古代の森 鹿央物産館公式WEBサイト
http://kao-kodainomori.com

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