
久しぶりの、四川料理 桃花源(熊本ホテルキャッスル地階)。筆者のグルメ研究の中で、特に中国料理の原点となるのが、同レストランである。
最初に足を運んだのは、37年前の春。当時のランチ八百円は、結構高かった。しかし、食欲旺盛なビジネスマンにとっては、薄給なれども、お替り自由で何杯もご飯のお替りできたのだから、すこぶる有難いランチへ感謝したものだ。
当時の料理長は、齋藤隆士氏。現在の同ホテル代表取締役である。それから、同レストラン料理長は、善家氏、川上氏と受け継がれ、現在、四代目として早川氏が腕をふるっている。
実は、筆者が食した四川料理は、二代目料理長の善家氏の料理が圧倒的に多く、それが、筆者の中国料理のスタンダードとなった。特に、乾燥アワビのステーキやフカヒレ姿煮などのソースは絶妙な味わい・食感で、現在でも善家氏が作る料理群が頭の中を駆け巡るくらいだ。
よって、小生が書き綴って来た小冊子「如水 II(シェフとの出逢い)」、「如水 III(逸品一筆)」に掲載している中で、中国料理のジャンルでは、善家氏を取材した料理写真ばかりがずらりと並んでいる。
遅ればせながら、今回食したランチは、四川料理にしては意外に優しい料理だった。早川料理長となり僅か1年足らずではあるが、37年前の桃花源のオリジナリティは、多少、喉越しや按配が異なるものの、少なからずともその精神を確実に受け継がれているように感じた次第。







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