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インターネット黎明期(2)

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 1994年に日本上陸を果たした、商用インターネット。今年で丁度20年を迎える。当時は、全国でもWEBサイトが1000も存在しない頃の話である。・・・日経新聞が、全国のWEBサイトのURLなどを盛り込んだ、電話帳のような冊子を出版したことを思い出した。・・・それだけ、まだまだ国内は、インターネットに関しては、暗闇の方が断然多かった時代でもある訳だ。

 新しいものが生まれると、必ず、言葉は悪いが、ハイエナのような、コバンザメのような会社や個人が現れ、一過性のものとして、濡れ手に粟のような商売をしては、消え去って行く。インターネット黎明期も同様に、似非プロバイダや似非ホームページ屋さんが、加速度を上げて活発に動き出したのだ。

 アクセスポイントと言って、バケツにモデムも放り込み、2000人を超える会員に対して、僅か30個程度のモデムで契約を行い、売り上げを伸ばしたプロバイダもあった。当時、博多に足を運んだ時に、そのビルの持ち主に案内をされて、その実態を見て腰を抜かしたのである。悪質極まりない、ネット屋の実態であった。

 PodcastsもUstreamも、FacebookなどのSNSも、その時に嵐のように周囲を巻き込みながら、訳の分からぬセミナー展開をしたり、法外な契約を次から次へと結び、暴利を貪る輩がわんさと居る。眼の前に大きな落とし穴が有ったとしても、それが流行ると思うと、危険など度外視で、無闇矢鱈に研修会に参加する無知な人たちも沢山居た。

 何が本物で、何が偽物かの判断は、しっかりとした検証をしていない人は到底出来ぬ事。そこで、失敗しても、「まあ、いいか!?」程度で、再び、世の中の激しい変化に伴い、同様の失敗を繰り返すばかりで、最終的には不信感に苛まれて、その時代から去って行く。実に浅はかな事ではなかろうか。

 それに、素人が口を挟み、如何にも評論家になったように思い込む、稚拙な輩も居る。人から聞いた事、所謂、受け売りを堂々と持論の如く伝える人物も居る。表層的なものしか知らずに、如何にも詳細について全てを知り尽くしているプロであるかのような虚言である。

 しかし、大抵の人たちは、その虚言に簡単に騙される。当時、PhotoshopやIllustratorなども普及し、そのソフトを使っているというだけで、如何にもデジタルプロフェッショナル、プロのクリエイターのような口調で威張り腐っていた素人も沢山居た。同様に、最近のSNSに関しても、下らんセミナーを展開し、下心たっぷりの誘い水的なサークルを作っていた輩も居た。

 無知というものは、実に怖いものだ。大人になり、法律を知らないからといって、罪を犯して免罪になることは皆無である。SNSも色んな事件に巻き込まれたり、騙されたり、悪用されたり・・・「見知らぬ輩の見えざる罠」にすっぽりと嵌まり込む人も後を絶たない。

 会ってもいない人と、水面下でメッセージを送り合って、それで相手を安直に信用するなんぞ、大人の成す業ではない。それこそ、脇の甘さに突っ込まれて、気付けば、大変な状況に陥っていることになる。・・・後の祭りである。

 インターネットは世界を光の速度で繋いでしまった。今まで、直径約12750キロほどの地球(周囲約4万キロ)が、その距離感もなく、瞬時に繋がる・・・これは、20世紀最大の発明と言っても過言ではない。

 現在は、スマホでもiPadでも、ノートブックでも、Wi-Fiや4G、LTEなどの無線で、いつでもどこでも繋がり、情報を共有したり、自分の位置等を即座に知らせる事も、買い物の決済も簡単にできる時代となった。

 この20年を振り返ると、従来の業種と比較すれば、10倍の早さでインターネットの世界は進化したのである。単に便利というだけなら何も問題ないが・・・いつの時代でも必要な事は???

 諄いようだが、何が本物で、何が偽物なのかの判断は、皆さんが自己の責任の下にすべきもの。・・・決して、似非○○に騙されぬよう、気を引き締めて頂ければと考える次第。

 騙されてからでは、間に合わない!!


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  • posted by Chikao Nishida at 2014/10/12 03:50 am

インターネット黎明期(1)

 当時、電子メールとは何ぞや、HP(HPと記事に書いたら、ヒューレットパッカードじゃないかと、わざわざメールで批判した人間も居た)とは何ぞや、更にはHTMLとは何ぞやと・・・殆どの人たちが、実態が掴めず、大勢がセミナーに集い、インターネットという生き物を、恐る恐る触れては首を傾げる光景を何度も見たのだった。

 筆者が県内で逸早くネット事業をスタートさせたのは、1995年8月22日。当時、インターネットセミナーに講師として招聘され、毎週のようにレクチャー会、セミナーへ足を運び、ネットの将来性と活用法について、熱く語っていた。

 その中でも、想い出深いセミナーは、熊本県商工会連合会が主宰した、YahooJapan、NTT東日本とD&L社の三社合同セミナー(熊本ホテルキャッスル)、それにNTT西日本、同仁科学研究所とD&L社の三社合同セミナー(当時のニュースカイホテル)である。

 特に、1995年12月5日に開催されたNTT西日本、同仁科学研究所とD&L社の三社合同セミナーは、忘れようとも忘れる事ができないセミナーであった。

 実は、そのセミナーで講演後に、検査入院をして2ヶ月半経っても退院しない実母が余りにも気になったので、同日午後8時頃に入院先へ見舞いに行った。ネット事業開始早々の時期でもあり、実母には大変申し訳なかったが、初めての見舞いだった。

 しかし、胸騒ぎが的中し、12月5日の見舞いが、実母との最後の対話となってしまった。・・・そして、実母は12月7日深夜に息を引き取った。前日、相当具合いが悪そうだったので電話したのだが、最後の言葉は「死ぬ事はないと思うけど、身体がきつくて・・・電話切りますよ。・・・インターネット事業をしっかり頑張って、社会貢献して下さい!」だった。

 そして、12月8日葬儀の日。・・・熊本県菊池郡大津町のインターネット研修会の講演が決まっていたので、実母の骨を拾う事無く、講演会場で、ネットを熱く語ったのだった。

 そんなこんなで、ネット事業のお手本がない上に、自分の行き先へのレールは自分で敷設するしかなかった。悪質なプロバイダなども出て来たが、完全無視をしながら、日々見えざる敵と闘っていたのだった。

 それから1年が経った。・・・1997年の秋である。上天草の松島観光ホテル岬亭を知人から紹介された。早速、同ホテルを訪ねると、小柄で元気の良い社長とその長女である専務(現在の社長)や、支配人をはじめとする愉快なスタッフたちが迎えてくれた。

 10分も掛からなかっただろうか、同社長が「ほんなら良かたい。何か分からんばってん、印鑑ば押すと良かっでっしょ!?」と、一つ返事で契約をしてくれたのだった。「あたは、テレビかなんかで見たことがあるばってん、思い出さん。・・・」と冗談混じりで話されたが、一代で築いた辣腕経営者の眼はギラリと光っていた。

 その一つ返事で、同ホテルは1997年9月にネット事業に着手したのである。当時、熊本県内のホテルとしては早期着手であった為に、マスコミなども沢山取材をしてくれた。・・・しかし、熊本市内駅前にあった某ホテルをはじめ、筆者と会って話をした事もないのに、「怪しい!」、「オウムの奴らと一緒だろ!」、「詐欺のような連中だ!」など、まあ、ありとあらゆる罵詈雑言を吐いて、筆者や会員たちを誹謗中傷した。

 田舎特有の、「無知なる者の馬鹿騒ぎ」を自覚もせず、あちこちの寄り合いやセミナーで、インターネットを否定し、その存在を徹底的に攻撃していたのである。実に情けなかったし、これほどまでに、阿呆な輩の罵言を受ける事に、ほとほと疲れ果てていたのは否めない事実である。

 そのような見えざる敵の誹謗中傷や陰謀に反して、筆者はザビエルのようにインターネット伝道師として、東京、滋賀、大阪、京都、福岡、佐賀、長崎、鹿児島、そして熊本を走り回って、「ネットの活用法と将来性」を語り続けたのである。

 このようなインターネット黎明期に、筆者の心を理解してくれて、じわじわと当社が管理運営するポータルサイト「ロゼッタストーン」に会員が集り始めた。毎月の様に、問い合わせがあり、足を運べば、すぐさま契約をしてくれる経営者が沢山出て来た。当時、某団地で一度に8社契約を貰った事もあった。

 当社スタッフは寝食忘れ、制作に傾注し、その8社分を2週間で制作完了した事も、昨日のように覚えている。本当に、世話になったし、凄く勇気を貰った時であった。


▼1997年9月にロゼッタストーン会員としてネット事業を開始した
「松島観光ホテル岬亭」の公式サイト(表紙) http://www.misakitei.co.jp/Link
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  • posted by Chikao Nishida at 2014/10/11 02:11 am

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