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戦場のクリスマスイヴ

▼熊本ホテルキャッスルロビー
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 クリスマスイヴという実感も無く、いつもの通り、熊本ホテルキャッスルへ足を運んだ。午後5時前だったが、ランチのタイミングを逸してしまい、相当腹の虫が鳴いていた。

 同ホテルのロビーは、まだ静かである。1階にあるダイニングキッチン九曜杏の方へ向かって進むと、右手にはクリスマスケーキを受け取りに、次から次へと客がサブの玄関から出入りしているのだった。

 山積みのケーキの箱を横目に、更にレストランの奥カウンターへ移動した。全テーブルには、クリスマスイヴ・ディナーの予約なのか、セッティング完了のテーブルがずらりと並んでおり、時間は早いが、既に筆者の左後方のテーブルでは、イタリアからの客と共に、日本人家族の宴会が始まりつつあった。

 結局、腹の虫は収まる気配も無く、グーグルグーグルの状態。昼抜き、そして夕食前だった為に、頭がボーッとしている。よって、がっつりと肉を食したいと思い、黒毛和牛のフィレステーキを頼んだのだった。

 丁寧に焼き上げられたフィレステーキを食しながら、厨房の中を覗くと、シェフ達の顔色がいつもと違う。・・・大勢の客のディナーの準備なのか、休むこともなく、ただひたすら無言で仕事に傾注しているのだった。話によると、クリスマス・ディナーの為に、全シェフたちは二日間缶詰状態だと言う。

 食べる客は、ただ待っているだけで、ワインで乾杯、アミューズを楽しみ、次第にメインに近づけば、ほろ酔い気分でワイワイ呑んで気楽なもんだが、ランダムにオーダーが飛び交う厨房の中は、まさしく戦争最前線といった様相を呈していたのであった。

 これは現場に居なければ、その辛さが如何様なものなのか分かるはずがない。しかし、職人の世界は常に真剣勝負。ルーチンワークもあろうけれども、この時期は予期もせぬようなオーダーが必ず飛んでくる・・・。

 いつも美味しい料理をサーブしてくれる同レストランではあるが、食に関する業務は並大抵では無いと、再認識した次第。・・・これがプロの世界なのだろうと・・・黙々とシャッターを切っていった。


▼臨戦態勢のシェフたち
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▼黒毛和牛フィレステーキ
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▼蟹の洋風茶碗蒸し
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▼工藤セカンドシェフ
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▼さあ、料理のサーブだ。
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※撮影は、NIKON Df+NIKKOR 35mm(昭和30年代に開発されたレトロレンズ)

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  • posted by Chikao Nishida at 2013/12/25 06:47 am

25年前に書き綴った原稿・・・

▼イメージ写真

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 倉庫の整理中に、25年前に書いた「マイツール論」などの論文や原稿が見つかった。写真下には、当時のRICOHがパソコンの主力アプリケーションとして推進していたMyToolについて原稿を依頼され、執筆したものがあった。この原稿は、懐かしい内容だけでなく、1988年7月26日にMacintosh(Apple社製/1984年購入)を使用して印刷したものであることが記されている。

 新聞社では殆どがNECのPCを使用していた中で、唯一、筆者のみApple社製のMacを使っており、MacDrawやMacPaint、Sheet、Chart、Thunderscanなどを駆使していた。当時のMS-DOSの支持者から見れば、筆者は異端者かも知れない。それでも、異端者とされた筆者がAppleのMacを使い続け、既に29年が経過している。

 話は前後するが、前出の「マイツール論」を再読してみることに。正直なところ、駄文であることに恥じ入るばかり。他人様に見せるには程遠い原稿だが、25年前の筆者が何を考え、何を伝えたかを見極めるために、特定の要点だけを抜粋して読み直すことにした。

 導入部分では、媒体(メディア)について述べている。「インディアンは狼煙を使って敵の動きを知らせ、鏡で太陽光を反射させ合図を送ったり、近代になるとサーチライトや電信で情報を伝えたりしていた。」とある。言葉遣いは稚拙だが、メディアの進化についての考察であった。

 また、中盤では、「AI(アーティフィシャル・インテリジェンス=人工知能)についても触れている。現在のコンピュータと比較して、人間の頭脳の素晴らしさを強調し、視覚、聴覚、嗅覚、触覚に焦点を当て、戦略的思考を持った人間がコンピュータを「セクレタリ・ツール」(私設秘書)として利用すべきだと述べている。

 更に、「コンピュータは、人間の頭脳に代わりに超速CPUを、視覚や触覚の役目を果たすセンサーを、手の代わりにプリンターを、足の代わりに通信機能を持つべきだ」と述べている。

 総じて、25年前の筆者が伝えたかった要点は以下の通りとなる。

(1)AI(人工知能)が進化しても人間の頭脳に勝るものはない 。(2)メディアの進化に伴い、情報形態は変わるが価値は変わらない。(3)戦略的思考をもってパソコンを活用せよ。 (4)アプリを巧みに使用しパソコンを私設秘書のように活用せよ。

 当時はまだインターネットが存在しない時代である。自らを褒めるつもりはないが、25年前の筆者を一つだけ評価できる点は、「足の代わりに通信機能」を提案し、当時の日本電信電話公社(現在のNTT)の企業通信システム本部ブレインズ(東京霞ヶ関)に連絡を取り、通信事業を調査し、300ボーレートという極めて遅いモデムを使用しながら、実際に通信の実験を行っていたことだろうと。

 1988年に通信に目覚め、1990年に新聞社を経て起業。マルチメディアオフィスを設立し、1995年には熊本県内で初のポータルサイトを開設した。今振り返ると、「通信事業の夢」が何かしらの形で筆者の中に根付いており、それが現在に至っているようだ。


▼1988年7月26日に書き綴った原稿
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  • posted by Chikao Nishida at 2013/12/24 03:04 am

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