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ホテル利用とリラックスタイム

▼全写真は、iPad miniからカメラをリモートして撮影したもの(カメラはNIKON D600/28-300mm NIKKOR)

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 仕事の基地となれば、勿論、オフィスであるべきだが、筆者の場合は、熊本ホテルキャッスル1階のダイニングキッチン 九曜杏がその基地となっている。ホテル側からすれば、すこぶる迷惑な話かも知れない。

 しかし、そこで常連客ぶって大声を張り上げたり、ホテルスタッフを顎で使うような訳でも無く、怪しいネットワーキングビジネス(マルチ商法)を展開したり、携帯電話を持ち歩いて大声で話し込むことなど一切無い。よって、ホテル利用のエチケット、モラルは十二分に承知している。

 ホテルレストランは、早朝から夜遅くまで、無休状態でスタッフが入れ替わり立ち替わりで働いている。バイキングや苺フェアなどのイベントが重なると、一度に150人ほどの客が入り乱れ、騒然とした、半ば戦場の様相を呈することもしばしば。よって、出来るだけイベントを外して、同レストランを利用する事に決めている。

 ホテルとは、特に大都市部にある高級シティホテルとは、ご当地、その時代のニューウェイブ(新たな文化)や歴史と伝統の発信源として見ている筆者が居る。威張り腐った客が闊歩するとこでも無れば、田舎者が大声を上げて走り回るところでも、結婚式やパーティーだけの為に存在するものでも無いのだ。そこは、日頃から普段着でお茶したり、考え事をしたり、仕事相手と打ち合わせをしたり、生活の大切な空間の一部として利用するのが、ホテル利用の大前提であると考えている。

 しばしば、同ホテルレストランに8時間以上も滞在することもある。気付けば、ランチを楽しみ、午後の仕事を捌き、また気付けば、ディナーを楽しんでいる筆者が居る。背後にある厨房の時計を見ると、既に午後9時を過ぎている時もある。

 同レストランの決まったテーブルに座っていると、スタッフたちの動きが背後に感じられる。バタバタとしていたり、シーンとしていたりと波がある。時には難癖付ける客への対応、時には常連客との微笑ましい会話と・・・。まだ、二十歳前後の女性スタッフには、相当なプレッシャーでもあり、ストレスでもあるのだろうと。しかし、そこで揉まれることにより、少しずつ世間の広さと奥行きを理解できるようになる訳だ。(気付けばの話だが)

 筆者も客として、全スタッフに対して、依怙贔屓無く平等に接するように心掛けてはいるものの、それは人間同士の問題である訳で、いくら相手がビジネスで中立であろうとも、水と油は必ず存在する。よって、自然なフィルタリング機能が自分自身に生じているのは良いとは思えないが、それはそれとして甘受している。

 先般、大きなデジタルカメラにWi-Fi装置を取り付け、iPadでリモートする実験をしながら遊んでいた。背後の波が静かである事を確認し、マネージャーや厨房のシェフ、そして懐いている(一方的に失礼!)女性スタッフらと、束の間のコミュニケーションを取ることにした。彼らにすれば、「この親父、一日中何をしてるんだ!?」と不思議に思われている可能性もあるが、殆どのスタッフは筆者が何処の馬の骨なのかと疑問視している人は皆無だろうと。(苦笑)

 ホテルの利用法は、人それぞれに色んなスタイルがあると考えられるが、それは確とホテル利用のエチケット、モラルありきで豪語できるものである。自宅やオフィスには無い、広い空間と高い天井。年中一定に保たれている室温と湿度。一日何度も清掃されているバス、トイレ。ボトルド・ウォーター(ミネラル水)よりも旨いシティ・ウォーター(水道水)、旬鮮野菜豊富な料理群、レベルの高い調理法などなど・・・。そんな事を考えると、一日中ホテルに滞在していても、決して損することはない。・・・「なるほど!なるほど!」と自分で何度も何度も頷き、リラックスタイムを楽しんでいるのである。

 ・・・気付けば、同ホテルに30数年も通っている事に・・・。


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  • posted by Chikao Nishida at 2013/10/12 08:57 pm

地産地消から地産外商へ!?

VEGETABLE



 ここ数年は、「地産地消」を美徳として、熊本県内のホテルやレストランでは、でもできるだけ多くの地産食材を大胆に取り入れたメニューがびっしりと並んでいたような記憶がある。ところが最近では、「地産外商(地産外消)」へと流れが急変。・・・まあ、何と言ういい加減で無責任な豹変ぶりだろうかと・・・。遠目に見ていても、生産者からすれば、とことん無知、無学で小馬鹿にされるような目の前の流れに、正直「いらっ」としてしまう。

 生産者だからこそ、その食材の特性など十二分に知り尽くしているはずだが、そこに仲買や農協、加工業者など、ありとあらゆる業者群が纏わり付いてくる。表面的には販売及び売上協力のように見えても、単に値をたたいて利用しているだけの話だろうと。・・・折角契約を結んだとしても、合意した生産量の食材や素材となるものを全て買い取るところは極僅かである。結局、生産者は時間と労力提供に翻弄されて、最終的な目の前の売上の少なさに苦汁をなめるだけの話となる。

 東南アジアの或る国々でも、生産した農産物について華僑と売買契約を結び、棚ぼたのような「地産外商」を期待して、国境近くへ農産物を運ぶらしい。しかし、その時点で急に値踏みが始まり、「安すぎる!」と言うと、その華僑は「だったら、二度と持ってくるな!」と脅しを掛けて、想定外の安値で買い取って行くらしい。それが、現在アジア諸国の対中不信になりつつあるようだが、日本国内を見ていても、全く同じ事である。

 鉄板焼やステーキハウス業界でも、生産者へ直接足を運び、ダイレクトに仕入れる処も増えてきた。それはそれとして、生産者の拘りと上質な食材を消費者の口へ運ばれるのであるから、実に良いスタイルだと思う。しかし、そこに無駄な仲買やブランディングなどに関わる人が複数携わることになれば、逆に原価を上げてしまい、生産者の「心」が途中で踏みにじられて、想定外の商品に加工されたり、ブランディングの大失敗で終わるケースも多々あるようだ。

 ブランディングとは話題性、希少性だけを求めるものではない。需要と供給のバランスを維持し、長い年月が経とうとも、その価値が褪せず、日々消費者ニーズに応え得るものでなくては、本物のブランディングとは言えず、多くのファンがそれを支持するはずもない。よって、支持がなければ、販売もイベント的に一過性のもので終わってしまい、子々孫々に伝わるようなブランドとは成り得ないのである。

 イタリアのフィレンツェの皮工芸は有名だが、その歴史は500年を超えると言う。この長い年月におけるなめし革の質、縫製の高い技術ありきで、現在のブランドを生み出しているのだ。・・・ブランディングというのは、僅かな期間で小手先のアイデアだけで成せる業では無いという証なのである。

 兎角、日本人は飽きやすい。ヴィトン一つをとっても、毎年の新デザインに目移りする日本人だが、フランスをはじめとするヨーロッパ諸国では、ヴィトンは祖父母から孫まで受け継いで行くほどの代物なのだ。デザインや色合いがいくら変化しようが、基本コンセプトは全く昔のまま。それを踏襲して来たからこそ、揺るがぬブランドとして世界的に人気があるのが理解できる訳だ。・・・しかし、日本や新たに先進国仲間入りしたアジア圏の国々の人々は、そのブランドの価値を全く勘違いして捉えている。・・実に恥ずかしい話でもある。


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  • posted by Chikao Nishida at 2013/10/10 12:24 am

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