
猛暑が続き、ちょっと写真撮影会には行きづらい毎日だが、曇天で空気が澱み、霞が掛かっているような天候の時は、折角のレンズも向けたくなるほど、嫌な写真ばかりがずらりとデータとして残ってしまう。
そんな時、木陰から木々の葉っぱを見上げたり、草原の中にちょろんと1本元気に育っている野草を接写する方がずっと様になる。勿論、ポートレートに力を入れた方が、より楽しい撮影が出来るというものだ。
写真は何と言っても、光と影を追い求める芸術なので、透明感のある光、そして水滴、水面、硝子、雨といった自然の中に飛び交う、無数のリフレクションと会話をするのが一番楽しいに決まっている。
何度足を運んでも、曇天の薄暮前のイメージは、光が白けて、シャッターを押す指がイライラしてくるのである。


【先見塾公式サイト】 http://www.senkenjyuku.com/

Comments